農学部/ 大学施設・周辺環境
CAMPUS LIFE

I N F O R M A T I O N


大学施設
 岩手大学のキャンパスは,盛岡駅から北東へわずか2km,徒歩でも25分の場所にあり,岩手県の県庁所在地,盛岡市のほぼ中心部に位置しています。盛岡市は近年,新幹線や高速バスなどの交通が整備されたため,北部東北地方の中心地として急速に発展してきました。東京−盛岡間は東北新幹線でわずか2時間半たらずですので,関東地方等へも帰省が容易にできるようになっています。

航空写真 キャンパスは街中に位置しながらもその広さは42haを誇っており,大学の入学時から卒業まで4学部全ての学生が同一のキャンパスで過ごしています。学生数の多い総合大学においても,岩手大学のように全学部の学生・教官が同一のキャンパスに所属している大学は,他ではあまり見られません。また,女子の比率も比較的高く,全学では,38%,農学部では44%となっています(平成10年度)。
グランド
 大学の中の施設としては,4学部共通の図書館,大学会館やサークル棟の他,生協の書籍部,購買部,食堂,喫茶室や理髪店までがそろっています。生協組合員になれば書籍は10%引きで買えますし,食事も安価で多くのメニューが用意されています。学生寮は農学部学生専用の自啓寮が学内に完備されていて,生活はすべてキャンパス内で住ませることができるほどです。女子には全学共通の紅梅寮が,キャンパスに近い位置に建てられています。
資料館
 農学部の南側には植物園が広がっていて池や温室も配置され,授業の合間(?)には学生達が憩いの場として利用しています。植物園の隣には,宮沢賢治も学んだ盛岡高等農林学校時代の校舎(平成6年に国の重要文化財に指定)が農業教育資料館として保存され,彼の卒業論文などを展示している資料室が公開されています。農業教育資料館の中に一度足を踏み入れると,賢治が学んでいた時代にタイムスリップした気分になれます。

 スポーツ施設としては2つの体育館,400メートルトラックの運動場,50メートルプール,ラグビー・サッカー場,野球場,弓道場,馬場,8面のテニスコートなどが,全て学内に整備されています。放課後には多くのスポーツ系サークルが熱心に練習していますし,農学部らしいサークルとしては,馬術部・農牧舎・野鳥の会などのサークルも活発な活動を行っています。



自然環境
 大学が位置する盛岡市は,人口が28万人の落ち着いた街で,東北の小京都と呼ばれています。まわりは山と緑に囲まれているために水や空気がきれいで,大都市にみられるような人混み,交通渋滞とは無縁です。盛岡の美しさは,松任谷由美の「緑の街に舞い降りて」という曲にも歌われているくらいで,市役所の横を流れる中津川においても夏には鮎釣りができ,秋には鮭が遡って来るという自然環境です。
さんさ
 キャンパスの中にも植物園や自然環境が多く残されています。春には学内で桜や林檎のお花見ができ,初夏からはカッコウが鳴いていてキツツキが木をたたく音が聞こえ,秋にはナナカマドの紅葉が映え,冬には北上川に越冬するために飛来した白鳥が大学の上を群れて飛ぶのが見える,といった具合です。

 秀麗な岩手山は大学のどこからでも望めるほか,屋上からは早池峰山・秋田駒ヶ岳・姫神山などの山々が一望できます。それらの山々には,日帰りから縦走まで多くのコ−スが整備されていますので,山歩きを通してぜひ手軽に自然と親しんでみて下さい。

 また,盛岡市周辺には石川啄木記念館,不来方 (盛岡) 城跡,県立博物館,橋本美術館などの見所に恵まれていますし,少し足を伸ばせば,十和田湖・八幡平・陸中海岸などの国立公園や無数の温泉,平泉・遠野・角館などの各所旧跡もすぐ近くです。それらを訪れれば,楽しい休日を過ごすことができるでしょう。




生活環境
冷麺 岩手大学は,盛岡市の市街地に位置していますので,生活する上でもなにかと便利です。デパート,映画館,ブティックなどが並ぶ街の中心部まで徒歩20分圏内です。また大学付近には喫茶店,食堂,コンビニエンスストア,銭湯などが多く集まっており,学生向けのアパートや食事付きの下宿も容易に見つけることができます。しかも盛岡は物価が安いために,バス・トイレ付きの新しくしゃれたアパートでも毎月の家賃は4万円台です。
 町の中心部に近いため,学生は多様なアルバイトを選択できます。ただし,賃金は他の都市に比べると少し低いようですので,アルバイトに一所懸命になりすぎて,学業がおろそかにならないようにして下さい。

広場 盛岡では四季折々に,その季節にあった生活を楽しむことができます。また,盛岡に初めてきた人も多いでしょうから,ぜひこの地方独特の食べ物を味わってみて下さい。

 まず春には,たらの芽,しどけ,ふきのとう,などの山菜が豊富に店に並ぶ他,冷麺やひっつみ,わんこそばなどの他の地方ではあまり食べられない料理がたくさんあります。

 次に夏休みには,さんさ踊りにチャレンジしてみて下さい。さんさ踊りは市のメインストリートを夕方3日間にわたって開放して踊り歩くもので,大学からも多くの人が参加しています。

 秋には大学生活にすっかり慣れた頃であり,大学祭や農場の収穫祭もありますので,盛岡の地酒のおいしさをぜひ知ってもらいたいと思います。

 冬はスキーです。岩手大学は,市内の岩山スキー場の他,雫石スキー場や網張温泉スキー場などの良好なスキー場に恵まれていて,正規の体育の授業でもスキー講習会を行なっています。岩手大学に来るからには,ぜひスキーも上達して卒業してもらいたいところです。



 以上のように岩手大学は,多くの点で生活環境に恵まれた場所に位置しているといえるでしょう。ヒトもモノも多過ぎず少な過ぎない盛岡のようなところが,のんびりとかつ充実した学生生活を送るためには,最適な場所ではないでしょうか。大学における研究生活だけでなく,人とのふれ合いや日常の生活の面においても,皆さんが卒業する時にはここで大学生活を過ごせることができて良かったと言えるような,岩手大学はそのような大学でありたいと思っています。

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