獣医公衆衛生学 I

担当教官(所属、所在)
津田修治(獣医学科・応用獣医学講座、6号館3階)
熊谷進(東京大学)、神谷久男(北里大学)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科4年次講座科目
必修
前期3単位

授業の目標
獣医公衆衛生学は人間集団の健康に影響を与える要因を解析し、その制御方法を見 出すことを目的としている。このうち獣医公衆衛生学Iでは総論として公衆衛生の考 え方と国民衛生の動向を述べ、疫学統計の基礎を理解させる。次に主として微生物 関連の要因の解析と制御を理解させることを目的とする。

概要と計画
1.公衆衛生の概念、定義、
2.公衆衛生と獣医学の関わり
3.国民衛生の動向、人口問題
4.疫学
5.疾病予防
6.人獣共通感染症(ウイルス・リケッチア・クラミジア)
7.人獣共通感染症(細菌・原虫・寄生虫)
8.食品微生物
9.食品に起因する疾病
10.細菌性食中毒
11.食品の衛生管理(HACCP)
12.乳・乳製品の衛生
13.食肉衛生
14.食鳥肉・卵の衛生
15.魚介類の衛生

教室外の学習
獣医公衆衛生学Iは特に統計学、微生物学の基礎の上に成り立っているので、これら の内容について各自よく復習すること。

教科書、参考書
テキスト:獣医公衆衛生学(小川益男、金城俊夫、丸山努 編、文泳動出版)
参考書:食品衛生学(新村寿夫著、地人書館)

授業の形式
板書・口述とともに、OHP、スライドなどを適宜用いて講義を行う。なお教科書にない事項はプリント配布などにより理解を助ける。

成績評価の方式
期末テストの結果により評価する。出席状況、授業態度も20%程度まで考慮する。出席率2/3未満の者には単位を与えない。

履修に当たっての留意点
微生物学、統計学をよく復習しておくこと。