森林資源と人間生活

■担当教官（所属、所在）

猪内正雄・澤辺　攻・立川史郎・関野　登・小藤田久義・白旗　学（農林環境科学科） 澤口勇雄（付属演習林）

■対象学生	科目の種別	開講学期	単位数
農林環境科学科 　森林科学講座2年次	講座科目 必修	前期	1単位

■授業の目標

森林科学は、間口も奥行きも広い学問分野である。この授業では、その入り口に立つ諸君に、森林資源の生産と利用の意義を学んでもらうとともに、生産と利用に関る様々な技術の実例や最近の研究成果などのトピックを紹介する。この授業を通じて、森林資源が人間生活と深く関る事を身近に感じてほしい。

■概要と計画

はじめに、森林資源の生産と利用の意義を地球環境の観点から考える。つぎに、森林資源（樹木）を利用する第一ステップとして、樹木を植えてから切り出すまでの過程を、林地での体験実習を通して知る。　木は人間生活の器、すなわち住宅の材料として古くから使われて来た。この授業では、世界の木造住宅を紹介するとともに、最新の木造建築技術についても触れる。また、木が人間生活と密着している理由のひとつに、木と人間の感性との関りがある。木はなぜ人間に馴染むのか、その秘密を探る。また、現在の木の使われた方は、様々な加工技術や化学的な利用技術に支えられている。これらについて、実習を交えて理解を深めるとともに、新たな利用方法の可能性を探る。　　　　 第１回　　 　ガイダンス　　-森林資源の生産と利用の意義を考える-　　　 第2-5回　　 樹木を植えてから切り出すまで　−森林での体験実習を含む− 　　　　　　　　�@育苗　�A植付け・保育　�B伐採　�C搬出　　　 第6-7回　　 木の利用、木と人間の感性 第8回　　 　木材と住宅　-世界の木造住宅- 第9-13回　　木材利用を支える様々な技術 　 　　　　　�@再構成加工技術　�A化学的な利用技術 第14回　　　試験研究機関の見学 第15回　　　予備日

■教室外の学習

随時、レポートを課す。

■教科書、参考書

講義及び実習で使用する資料を、必要に応じて配布する。

■授業の形式

教室外での実習およびビデオ、スライド、ＯＨＰを多用した視聴覚講義。

■成績評価の方式

レポートの内容で評価する。また、出席率2/3以下の者には単位を与えない。

■履修に当たっての留意点

出席を毎時間とる。