人間工学

担当教官(所属、所在)
武 田 純 一  (農林環境科学科,1号館3階307室)
石 川 文 武  (非常勤講師)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 リサイクル生物生産工学講座2年次
講座科目
選択
後期2単位

授業の目標
 人間の持っている感覚や生体機能特性から作業能力を把握し,人の視覚や手足のメカニズムを理解する。次に人間の尊厳を基本とした人−機械・施設−環境系における農作業の場合として,作業姿勢や作業動作等の労働負荷解析法を示し,ストレス・疲労との関係を究明する。さらに,農作業の生産効率性とともに安全性および快適性について理解を深める。

概要と計画
 人間を工学的考察の対象として,人間(作業者)の感覚や生体反応,作業能力について講義する。次に人体構造のメカニズムとエネルギー代謝を基底として,農作業に関する動作分析や作業測定法等について述べ,労働負荷とストレス・疲労の関係を調べる。さらにこれまでの農作業事故の分析から,農業機械・施設の安全装備・設計概念や作業環境のあり方に関連する人間工学について講義し,最後に作業者に代わるロボットについて言及する。

 第1回 人間工学とは
 第2回 人間の感覚
 第3回 人の生体反応
 第4回 人の作業能力
 第5回 視覚のメカニズム
 第6回 手・足のメカニズム
 第7回 人のエネルギー代謝
 第8回 作業姿勢・作業動作
 第9回 動作分析
 第10回 作業時間測定法
 第11回 ストレス・疲労
 第12回 農作業事故の分析
 第13回 農作業の安全工学
 第14回 労働快適性の追求
 第15回 人間とロボットの共生

教室外の学習
予習・復習のほか,習得内容の理解を深めるため,授業中に提出する課題等に習熟すること。

教科書、参考書
毎回プリントを配布する。
参考書 図書館に各種ある。

授業の形式
講義形式で行う。随時演習問題を課し,提出させる。

成績評価の方式
学期末のテスト(60%),授業時に課したレポート(20%)および出席状況(20%)を総合評価し,60%以上を合格とする。

履修に当たっての留意点
出席を毎時間とり重視する。