■担当教官(所属、所在) |
柿木和雄(農学部4号館・108号室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
■授業の目標 |
農作物を病害虫や雑草害から保護し、農業の生産性を上げるために使用する農薬の化学、生化学、薬理学などの基礎知識を習得し、農薬製造技術者、農業技術者としての化学的センスを育成する。 |
■概要と計画 |
生理活性物質である農薬の活性の大きさ、有効期限、残留期間を支配する化合物の構造特性を疎水性、電子性、嵩高さから解析し、標的酵素との相互作用を理解させる。また、農薬の薬理特性と毒性の関連についても詳しく講義する。 第1,2回 疎水性の計算、化合物の疎水性と化合物の疎水結合性、吸収性、排泄性の関連 第3回 電子性の計算と化合物の標的酵素への反応性、分解性 第4回 嵩高さの計算と化合物の標的酵素への反応性 第5回 化合物の植物、動物への吸収、分配、排泄と化合物の疎水性、電子性の関連。 第6回 農薬の代謝(分解、活性化、抱合) 第7,8,9回 神経伝達系に対する作用と化学構造の関連(有機リン剤、有機カーバメイト剤、ピレスロイド 剤、ニコチン、カルタップ) 第10回 昆虫成長調節剤の薬理作用 第11,12回 稲いもち病の薬理作用 第13回 細胞壁合成阻害剤、ステロイド合成阻害剤の薬理作用 第14回 光合成阻害剤の薬理作用 第15回 その他薬剤の薬理作用 |
■教室外の学習 |
■教科書、参考書 |
新農薬学概論(本田、赤塚、佐藤、近内共著、朝倉書店)を参考書として使用する |
■授業の形式 |
黒板を用いて講義する |
■成績評価の方式 |
学期末に試験する |
■履修に当たっての留意点 |