動物栄養学 I

担当教官(所属、所在)
小田伸一(農業生命科学科動物科学、3号館323号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 動物科学講座2年次
講座科目
必修
前期2単位
獣医学科2年次講座外科目
選択

授業の目標
近年、バイオテクノロジ−をはじめとした新技術の家畜への導入や栄養的・医学的見地から食品の質に対する感心が高まり、さらには地球環境や動物福祉に対する意識の向上などから、畜産をとりまく環境は大きく変化しつつある。そのなかにあって、動物栄養学は永年にわたり構築されてきた畜産学の根幹の一つをなす学問分野であり、基礎的な学問領域を取り扱う。
本講義では最近の畜産学の発展に対処できるように、まず、動物栄養学の基礎を中心に講義を進め、幅広く応用可能な知識を習得することを目的とする。

概要と計画
動物栄養学 1 の講義は、各種栄養素の分類とその化学的特性や機能性を中心に概説すると共に「家畜に必要な栄養素」に焦点をあてる。教科書以外の教材も利用しながら、最近の知見、特に分子栄養学の情報についても解説も交え、応用可能な、より深い理解と畜産学の将来への展望を追及する。
 
第1回〜3回:動物栄養学の概念と展望および栄養素と飼料成分の分類
第4回〜5回:炭水化物の分類と性質
第6回〜7回:脂質の分類と性質
第8回〜9回:タンパク質の分類と性質
第10回〜13回:飼料に含まれるビタミン、ミネラル等、微量成分と機能
第14回〜15回:消化と吸収に関するトピックスおよびまとめ

教室外の学習

教科書、参考書
「動物栄養学」(奥村純一、田中桂一編、朝倉書店)を教科書として使用する。 参考書には「改訂版・基礎飼養学」(亀高正夫ほか3名共著、養賢堂)、「反芻動物の栄養生理学」(佐々木康之監修、小原嘉昭編、農文協)、「分子栄養学概論」(日本栄養・食糧学会監修、建帛社)など
いずれも図書館に所蔵。

授業の形式
講義には、必要に応じてOHP、スライドを使用する。

成績評価の方式
学期末試験70%および出席率30%で評価する。
出席率2/3未満の者には単位を与えない。

履修に当たっての留意点