農地工学

担当教官(所属、所在)
古賀 潔 (農林環境科学科地域環境デザイン学講座,1号館208)
登尾 浩助(農林環境科学科地域環境デザイン学講座,1号館210)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 地域環境デザイン学講座3年次
講座科目
必修
前期2単位

授業の目標
現代における農地をめぐる世界及び日本の概況について知り,農業と農地の役割についての理解を深める。また,農地土壌の性質,農地の構造と性質,農地における水移動など,農地工学の基本的事項を学習し理解することを目標とする。

概要と計画
 農地工学で主として対象とする水田と畑の造成、改良、整備に関する基本的事項について、土壌、地形、気象、作付作物等の条件を考慮しながら講義を行う。

第1部 概 論 
第1〜2回 農地とはなにか 
第3〜4回 農地に適する土地条件 1.よい農地の条件  2.土地分類と土地分級  3.開発適地第2部 
水 田 編 
第4回 水田の基本構造 
第5回 水田土壌 
第6回 水田における湛水と浸透 
第7回 水田の圃場排水
第3部 畑 地 編 
第8回 畑地の役割と特徴 1.食料生産機能 2.防災・環境保全機能 
第9〜10回 わが国の畑土壌 1.畑地の分類 2.火山灰土壌,酸性土壌 
第11回 良い畑の条件 1.土地生産性と保全性 2.労働生産性 
第12回〜第13回 畑地の保水 1.水分の保留・消費・損失 2.保水性の改善 3.畑地潅灌 
第14回 畑地の通気 1.通気と作物生育 2.通気性の改善

教室外の学習
 講義で図書を紹介するので,選択して読む。レポートの作成。
 講義の内容を実際の農地を観察して確認すること。毎回の講義の復習。

教科書、参考書
 教官が作成した講義録と資料集を教材として使用する。

授業の形式
 教材を基本に、不足する部分につてはOHP、その他の印刷物で補う。

成績評価の方式
 学期試験70%,レポート10%,出席20%で評価する。
 80%以上優,70-80%良,60-70%可,60未満不可

履修に当たっての留意点
 土壌物理学,土壌学などの関連科目を履修しておくことが望ましい。