■担当教官(所属、所在) |
江尻愼一郎 (寒冷バイオ、寒冷バイオシステム研究センター) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農業生命科学科 植物生産学講座3年次 動物科学講座3年次 | 学科共通科目 選択 | 前期 | 2単位 |
農業生命科学科 生物機能科学講座3年次 食品健康科学講座3年次 | 学科共通科目 必修 | ||
獣医学科3年次 農林環境科学科 森林科学講座年次指定無し | 講座外科目 選択 |
■授業の目標 |
分子生物学は、生命現象を分子レベルで解明することを目的とする学問であり、バイオサイエンスおよびバイオテクノロジーの基礎である。21世紀における農学および農業の革新のためには、若い時期に、基礎的な学問をしっかり身に付けておく必要があるとの考えのもとに、生物の基本戦略について概観する。複雑な生命現象の解明のための先人達の知力と体力を総動員した戦いの様子も極力伝えたい。 |
■概要と計画 |
本講義では、タンパク質や核酸等の生体高分子の構造と機能との関連性を中心に、タンパク質の生合成とその制御機構、生体における細胞内外の各種のシグナルの認識および伝達機構、分子進化等について述べる。これらの基礎的な研究の成果のタンパク質工学や生物生産への応用についても展望する。 第1回 分子生物学概論 第2回 細胞と生物 第3回 タンパク質の構造と機能 第4回 DNAの構造と機能 (I) 第5回 DNAの構造と機能 (II) 第6回 RNAの構造と機能 第7回 タンパク質生合成機構 第8回 タンパク質生合成制御機構 第9回 生体情報伝達機構 第10回 情報伝達系の異常と病気 第11回 細胞の増殖と老化 第12回 分子進化とRNAワールド 第13回 タンパク質工学 第14回 現代の生命像(総合討論) 第15回 期末テスト |
■教室外の学習 |
テキスト、参考書および講義内容をまとめたプリント(随時配布)等により、予習・復習に行うこと。 |
■教科書、参考書 |
テキスト:“分子生物学入門”(駒野 徹・酒井 裕、裳華房) 参考書 :ワトソンらの“Molecular Biology of the Gene 第4版”, B.Lewin “遺伝子 第6版”(東京化学同人) |
■授業の形式 |
講義を中心とした授業形態をとり、OHP等で最新のデータ等を示す。 |
■成績評価の方式 |
講義中に行う小テスト(40点)および学期末のペーパーテスト(60点)を総合して評価する。 以上の合計100点のうち、60点以上を合格とする。 |
■履修に当たっての留意点 |
本講義とともに基礎生化学,細胞生物学および遺伝子工学を履修されたい。 |