木材産業論

担当教官(所属、所在)
岡田秀二(農林環境科学科 地域マネジメント学講座 2号館4階412号室)
伊藤幸男(農林環境科学科 地域マネジメント学講座 2号館4階419号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 森林科学講座3年次
講座科目
選択
後期2単位

授業の目標
 この講義の目標は次の3点である。第1点は、世界的視点から今日の木材産業構造について理解することである。世界システム論のアプローチを学びながら、地球規模で展開する木材産業の姿や、木材貿易の構造などを理解する。第2点目は、第1点目を踏まえて日本の木材産業の展開と現状について理解を深めるとともに、これまで議論されてきた主要な木材産業論について学ぶ。第3点目は、環境の世紀における新たな木材産業論を考えることである。「自然と人間」の原理的関係の理解から出発し、「生産」から「消費」までを一貫したものとする視点から今日の木材産業論を問い直す。

概要と計画
 木材産業に関連する歴史、現状、理論について触れ、これらについて、世界的視点からの検討を行う。
第 1 回 イントロダクション
第2〜3回 世界経済と木材産業―世界システム論アプローチ―
第 4 回 地球環境問題と木材産業
第5〜6回 木材貿易構造と諸外国の木材産業
第 7 回 日本の木材産業1―戦前期から戦後復興まで―
第 8 回 日本の木材産業2―高度成長期から低成長期まで―
第 9 回 日本の木材産業3―国際化段階―
第 10 回 日本の木材産業4―チップ産業の展開―
第 11 回 日本の木材産業5―外材加工産業の展開―
第12〜13回 戦後の木材産業論
第14〜15回 木材産業論を越えて

教室外の学習
 指定する図書や配布プリントに基づき、予習を兼ねたレポート作成を毎週課す。講義は、このレポート作成を前提に行われる。

教科書、参考書
テキストおよび参考書:森田桐郎編著『世界経済論』ミネルヴァ書房、村嶌由直・荒谷明日兒編著『世界の木材貿易構造』日本林業調査会、など適宜指定する
教材:適宜論文等のプリントを配布する

授業の形式
作成してきたレポートに基づきながら、解説と議論を中心に、ゼミ形式で行われる。

成績評価の方式
レポート(50点)、学期末の筆記試験(50点)で評価する。

履修に当たっての留意点