野生獣医学

担当教官(所属、所在)
辻本恒徳(非常勤講師)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科1年次学科共通科目
必修
後期1単位

授業の目標
野生動物に関する基礎知識の習得を目的として、野生動物医学(獣医学)の概念や対象動物としての特性などを理解し、さらに野生動物を対象とするのに必要な関連学問領域の素養を養うため、その概論を学習する。

概要と計画
第一に、野生動物に関する基礎知識の必要性や獣医師としての社会的意義について、各種実例により認識する。次に、分類学、生態学、保全生物学などの概論を講義し、これらの基礎知識を学習することにより、野生動物学全般における概念を理解する。そのうえで、実際の臨床例や調査研究の例示により、野生動物医学の概要を学習する。

授業計画
第1-8回
序論:野生動物と獣医学
分類:哺乳類・鳥類、種・亜種ほか
繁殖:生理機能、季節性と調節など
生態:生息要因と出生死亡、食性、生活史、個体群など
野生動物医学:捕獲・保定・不動化、飼育個体と野生個体、疾病と予防、人畜共通感染症、傷病鳥獣救護、調査研究など
野生動物の保護管理:目的と必要性、保護管理システム、法律条約等、獣医師の貢献分野など
(対象が一年次学生であることより、専門的技術的内容は最小限とし、各項目の概論を講義する。)

教室外の学習

教科書、参考書
「野生動物学概論」(田名部雄一ほか著、朝倉書店)を参考書として使用する。

授業の形式
プリント、カラースライドによる視聴覚を利用した講義。

成績評価の方式
学期末試験で評価する。

履修に当たっての留意点
出席は毎時間とる。質問は随時受け付ける。