獣医臨床繁殖学(各論)

担当教官(所属、所在)
三宅陽一(獣医学科)
金田義宏(非常勤講師)
澤向 豊(非常勤講師)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科4年次講座科目
必修
後期2単位

授業の目標
獣医臨床繁殖学(各論)は,家畜の繁殖障害各論の概念とその防除を図るために必要な論理を教授することが目的であり,獣医学科カリキュラムの中の臨床獣医学分野における重要な科目の1つとして位置づけられている.

概要と計画
講義では,我国の家畜の繁殖状況の実態と問題点について飼養管理,衛生管理および繁殖管理の面から総合的に概説している.そして,雄畜と雌畜の繁殖障害の種類と発生要因,生殖器の個々の疾患,雌畜ではさらに妊娠期の母体と胎子の異常,流・早・死産,難産,分娩前後の異常,新生子の疾患などの原因,診断,治療処置および予防法について新しい知見を加えて教授する.
1)家畜の繁殖障害概論, 2)生殖器の先天性形態異常, 3-4)雄・雌畜の繁殖障害,5)雌畜の副生殖器の疾患, 6-7)卵巣疾患の原因と診断・治療と予防,8)流産の原因と予防,9)妊娠期における母体と胎子の異常,10)難産とその処置,11)胎子娩出後の生殖器疾患,12)乳房と新生子の疾患,13-14)家畜繁殖学最近の進歩,15)総合討論

教室外の学習
講義の前にはテキストや参考書を参照して予習を行い課題をもつこと,また講義終了後は講義内容が正しく把握できるよう復習を欠かさないこと

教科書、参考書
改訂新版家畜臨床繁殖学(星修三・山内亮共著,朝倉書店)を教科書として使用する.参考書には,獣医産科・繁殖学-その診断と治療-(ロバーツ著,学窓社),家畜繁殖学全書(望月公子編,朝倉書店)などがある.

授業の形式
講義内容の重要事項を要約した資料を配布して,講義を進めている.また,収集した症例のスライドやビデオなどを提示して,授業の参考に活用している.

成績評価の方式
学期末のテスト(100点),および講義中の試問,小テストで評価する.

履修に当たっての留意点
出席は毎回取る.試験には教科書,ノートの持ち込みは不可.
質問は授業中,その他は教官室などでいつでも受け付ける.