果樹園芸学実験

担当教官(所属、所在)
小森貞男(農業生命科学科植物生産学講座、2号館302号室、電話6119)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 植物生産学講座3年次
講座科目
必修
後期1単位

授業の目標
果樹栽培および果実の成熟、品質に関連する事項について実験・観察を行うことにより、果樹園芸学に必要な技術や方法論を修得する。
また試験研究機関や関連産業を見学し、研究および産業の現状を知る。

概要と計画
演習内容を大別すると以下の4つになる。@形態観察、A果実の生理実験、B組織培養実験およびC現地見学。
実験計画は以下のとおり(順不同)。
1.実験全体のガイダンス 1回
2.リンゴ樹根に共生する菌根菌の観察 1回
3.果実の品質評価実験;数品種のリンゴ果実の糖度、酸度、硬度を測定し、品種間差異を調べる。2回
4.果実の成熟生理実験;エチレン生成量と成熟との関係及びポリフェノール含量の品種間差異を調べる。2回
5.果樹の結果習性および冬芽の観察;リンゴ等の芽の着生を観察するとともに花芽分化率を調査する。また休眠芽の形態を顕微鏡観察し、その特徴を知る。2回
6.組織培養実験;リンゴのシュ−トを材料にホルモン組成を変えた培地で培養し、形態変化に及ぼす影響を観察する。3回
7.現地見学;2回
@独立法人農業技術研究機構果樹研究所リンゴ研究部
A大迫町立葡萄が丘研究所、エ−デルワイン大迫工場

実施順序は未定。また、内容を一部変更することもある。

教室外の学習
実験前に、資料をよく読んで実験内容を理解しておく。

教科書、参考書
独自に作成した実習プリントを使用する。

授業の形式
数名程度のグループ単位で実験を進めるが、観察などは各自行う。

成績評価の方式
実験終了ごとに提出するレポート(実験内容の理解度)50点と実験への参加度(出席回数)50点で評価し、60点以上を合格とする。

履修に当たっての留意点
毎回出席をとる。始めに実験の講義をするので、遅刻しないよう注意する。