環境教育論

担当教官(所属、所在)
比屋根 哲(地域マネジメント学講座、2号館414室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 地域マネジメント学講座3年次
講座科目
必修
後期2単位
農林環境科学科
 森林科学講座年次指定無し
講座外科目
選択

授業の目標
本講義では,地域住民が主体的に地域の問題に気づき,理解し,その解決のために行動できるように住民意識の成長を底辺部分で支える教育活動として環境教育を位置づけ,その理念と手法について学校教育,生涯教育等の実践例を踏まえながら理解を深めることを目的としている。また,本講義では農学部で開講する環境教育論としての特色を持たせ,環境教育として農林業をいかに伝えていくべきか,また環境教育の視点から見た場合の農林業の変革の課題は何か,等の点についても議論する。

概要と計画
本講義では,まず環境教育の基本概念を押さえた上で学校教育,生涯教育(社会人教育)それぞれの場面における環境教育の理論と方法について概観する。また,教育手法を改善,発展させる上で欠かせない教育評価のあり方と手法についても紹介する。
[授業計画]
 第1回〜2回 環境教育の基本概念
 第3回    農林業を教材にした環境教育
 第4回〜6回 学校における環境教育
 第7回〜8回 生涯教育としての環境教育
 第9回〜10回 教育評価の手法と課題
 第11回〜   フィールド体験と,まとめのセッション

教室外の学習
本講義では,主として小学校5〜6年生の児童を想定した環境教育に関わる模擬授業や野外指導を,学生主体で実践してもらうことになる。そのため,実際のフィールド(高松の池など)で,事前に環境教育の素材となるものを選定したり,その素材を元にした小学生向けの解説内容を検討し,その際に利用する簡単な教材の開発等を,通常の授業以外に時間をとって各自取り組む必要がある。

教科書、参考書
テキスト:とくに指定しない。参考書:沼田真編「環境教育のすすめ」(東海大学出版会),和田武編「環境問題を学ぶ人のために」(世界思想社)を推賞する。
教材:配布プリントほか。

授業の形式
OHP等を用いた通常の講義形式以外に,屋外で演習形式による授業も行う。また,条件に応じて学校の教育現場に触れる機会を設ける等,講義室を離れた体験的授業を導入する予定である。

成績評価の方式
授業への参加度(簡単なコメントを付けて提出する出席カードにより評価):40点。レポートの内容:40点。フィールドでの活動状況など:20点。

履修に当たっての留意点
フィールド体験授業等で,通常の講義時間帯を変更して実施する場合がある。