システム工学

担当教官(所属、所在)
藤井 克己(農林環境科学科,地域環境デザイン学講座,7号館3階)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 地域環境デザイン学講座2年次
講座科目
選択
後期2単位

授業の目標
『システム』という語は,コンピュータとの関連で用いられることが多いが,本来,社会組織や自然界,生命体とも関わる広範な概念である。この授業では,まず現在の農業農村整備事業が,多くの複合的な要素から成り立ち,これらが相互に影響するという点で「システム」としての機能を有すること,さらにこれらが循環的に意志決定されるという点で,「システム工学」としての特徴をもつことを学習する。さらにこれらの計画立案を図る手段として,代表的な数理計画法を具体的に体得することを目標とする。

概要と計画
授業の概要と各回の計画は下記の通りである。まず現在の農業農村整備事業の特徴と,これに関わるシステム工学の役割を概括的にみた上で,線形計画法とゲームの理論,待ち行列理論などの各論を実例に即して学習する。
第1〜4回 農業農村整備事業の特徴とシステム工学の役割
第5〜6回 数理計画法<概論> 様々な最適化手法の紹介
数理計画法<各論>
第7〜 8回  (1) 線形計画法
第9〜10回  (2) ゲームの理論
第11〜12回  (3) 待ち行列理論
第13〜14回  (4) 工程管理問題
第15回 予 備

教室外の学習
随時,演習問題を課すので教室外で復習の上,リポートとして次回に提出する。

教科書、参考書
テキストは,授業の進行に即して,そのつど印刷物を配布する。参考書として 「例解OR」(小和田正ら著,実教出版,\2,200-)を用いる。

授業の形式
講義に加え,随時,演習問題を課し,リポートを提出させる。

成績評価の方式
学期末試験(60%)とリポート形式の演習問題(40%)の結果を総合的に評価する。学期末試験では,ノート類の持ち込みも可とする。60点以上を合格とする。

履修に当たっての留意点
「農学のための基礎数学」さらに,できれば「 〃 線形代数学」「 〃 統計学」を履修していることが望ましい。
出席は毎回とる。(ただし成績評価にあたって,あくまで参考程度にとどめる。)