■担当教官(所属、所在) |
黒田 栄喜・平野 貢 (農業生命科学科、植物生産学講座、2号館1階) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農業生命科学科 植物生産学講座3年次 | 講座科目 必修 | 前期 | 2単位 |
■授業の目標 |
作物学汎論および食用作物学Tを履修した学生を対象として,各講義の内容をより深く理解させるために,作物の生理,生態,形態的特徴に関するいくつかの項目について実験実習を行う. |
■概要と計画 |
作物学実験では食用作物(主として水稲)を材料として,作物の生育に伴う各器官の形態的特徴に関する観察・調査,生育に関わりの深い主要な体内成分の定量分析,光合成および呼吸の測定,作物の個体群構造および生長解析等々について学修する.それらを通じて,作物の生長および収量成立過程等に関する研究および卒業研究等において最小限必要と考えられる実験操作の手法と技術を身につけ,同時に講義との組み合わせにより作物の形態形成,光合成・物質生産体制の確立および収量形成過程等についての一般的認識を広めかつ深める. 実験項目 第1回: 作物の生育調査とその観察 第2回: イネの収量および収量構成要素の調査 第3回: 作物個体群における物質生産の測定と解析 第4回: イネの分げつ体系の観察・調査 第5回: 分析試料の調整と試薬の作製 第6回: 窒素化合物の定量 第7回: リン酸・カリの定量 第8〜9回: 非構造性炭水化物の定量 第10〜11回: タンパク質の電気泳動分析 第12回: イネの幼穂発育過程の観察・調査 第13回: 光合成と呼吸の測定 第14回: 作物の個体群構造の調査と解析 第15回: 試験研究機関等の見学 |
■教室外の学習 |
本実験は,作物学汎論および食用作物学Tの講義内容とも関連しているが,具体的材料(作物体)を注意深く観察し,それらの基本構造を理解することが基本となる.したがって,農場実習はもとより農学部構内にも多くの観察対象が存在しているので関心をもって観察することを心がけて欲しい. |
■教科書、参考書 |
担当教官が作成した操作マニュアルを使用する. 参考書には,”作物生理学実験法”(北条・石塚編,農業技術協会),”農学実験の基礎”(東北大学農学部農学科編, ソフトサイエンス社)および”栽培植物分析測定法”(作物分析法委員会編,養賢堂)等がある. |
■授業の形式 |
実験項目により,個人または4〜5人程度のグループで行う. |
■成績評価の方式 |
出席は毎回とり,課題に応じてレポートを課す. 成績は,出席状況および提出されたレーポトで評価する. |
■履修に当たっての留意点 |
出席は毎時間とる.実験の項目によっては,所定の時間を多少超過する場合もある.なお,実験計画の項目およびその順序はおおよその目安であり,材料の都合により項目および順序の変更もあり得る. |