山村経済論

担当教官(所属、所在)
岡田秀二
伊藤幸男
農林環境科学科

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 地域マネジメント学講座2年次
講座科目
必修
前期2単位

授業の目標
授業の目標と概要
 いわゆる地方自治体においては、土地における林野の割合が圧倒的に多いことから、日本の多くの市町村は同時に山村という位置づけも合わせ持っている。そこには都市や平場農村とは異なる経済や生活の仕組みがあり、自然との密接な関係を育まれてきた。一方ではまた、市場の論理、工業の論地からは最も遠い地位として多くの問題を抱える地域ともなっている。こうした山村の歴史と現状の理解を通して、地域や地方ひいては国家や国際社会について深い認識を持ってもらうと同時に、「共生」の論理を携えた新たな社会像模索への基礎的学習となることを狙っている。

概要と計画
授業内容
第1回 近代以前の山村
第2回 近代以前の山村の特徴
第3回 近代初期の経済・社会システムと山村−明治〜1940年代
第4回 近代初期の経済・社会システムと山村の特徴−明治〜1940年代
第5回 工業文明社会への離陸と山村−政策
第6回 工業文明社会への離陸と山村−実態
第7回 現代日本の山村−類型的把握
第8回 地域を見る視角−地域再生研究への視点
第9回 山村・山間地振興政策(1)
第10回 山村・山間地振興政策(2)
第11回 海外の山村と人々の生活
第12回 未来社会と山村

教室外の学習

教科書、参考書
日本と世界の山村に関する多くの報告をプリントしてそれを利用する。

授業の形式
通常の講義形式で行うが、学生からの報告も交えて行う。また、3回分は学生からの報告をもとに討論型式の授業を行う。

成績評価の方式
学期末のペーパーテスト(100点)と時折課されるレポートを総合して評価する。

履修に当たっての留意点
「森林政策学」や「木材産業論」さらには日本経済史、日本農業論などに係わる講義科目を履修しておくことが望ましい。