樹木の形態と組織実習

担当教官(所属、所在)
澤辺 攻(農林環境科学科森林科学講座、2号館1階)
白旗 学(農林環境科学科森林科学講座、2号館3階)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 森林科学講座2年次
講座科目
必修
前期1単位

授業の目標
 森林には様々な種類の樹木がある。木質資源の管理、生産および利用のためには、それぞれの樹木の特徴を知り、適切な取り扱いをしなければならない。その第一歩として、樹木の形態、組織についての知識を実体験として身につけることは必要不可欠である。本実習では、実際の樹木を材料に外部形態・内部組織両面を観察することにより、その形態・分類群の特徴を学習する。

概要と計画
 構内の植物園・下台圃場の実験苗畑にて代表的な樹木数種につき、その形態的・分類群的特徴を実習した後、実験室内にて外部形態・内部組織の詳細な観察をおこなう。観察は、肉眼、実体顕微鏡等をもちいスケッチする。また、滝沢演習林において、実際に生育する樹木の木部成長経過、分布・生育形態を観察し、標本作成をおこない、木本種に関する知識を深める。

第1回     ガイダンス
第2回〜5回  樹木の形態観察
第6回〜9回  木部の成長経過観察(演習林実習を含む)
第10回〜11回  木部組織の観察
第12回〜14回  樹木同定実習(演習林実習を含む)
第15回     予備日

教室外の学習
 身近なところにも多くの樹木があるので、名前は?花はいつ咲くのか?その形は?など、普段からただ眺めるだけでなく一歩踏み込んだ観察を心がけるようにして欲しい。

教科書、参考書
テキストは使用しない。必要に応じ配布資料を提供する。参考書として、「原色日本植物図鑑 木本編I・II」(北村四郎他著,保育社)、「図説 木材組織」(島地謙他著、地球社)など。

授業の形式
野外における観察と実験室における観察が主体。農学部附属演習林での実習を数回を課す(宿泊は無し)。

成績評価の方式
レポート、出席状況により評価する。

履修に当たっての留意点
自分にあったものでよいので、なるべく樹木の図鑑を個人で購入し使用方法に習熟しておくこと。