獣医薬理学実験

担当教官(所属、所在)
鈴木忠彦(獣医学科基礎獣医学講座、獣医薬理学、3号館3階*)
小林晴男(獣医学科基礎獣医学講座、獣医薬理学、3号館3階*)
*改修中は7号館2階

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科
 基礎獣医学講座3年次
講座科目
必修
通年であるが、集中的に実施2単位

授業の目標
 実験することによって薬理学を理解する。薬物の投与法、容量と反応の関係、作用機序、有意差検定法、レポートの書き方等を習得する。
 薬理学実験は薬物を投与しての薬理作用 (in vivo)、手術を施しての薬理作用(in situ)、および摘出組織、細胞での薬理作用(in vitro)を勉学することになる。テキストにない項目も実施する。致死量を求める実験などは毒性学実習(カリキュラムにない)をも兼ねる。

概要と計画
 通常の実験は6班に分けて実験を実施する。時間割は金曜日であるが、6月末、7月および10月に集中実施する予定である。
 はじめに説明(目的、方法)を行い、その後各班で実験を進める。結果について考察することが重要である。

授 業 計 画
 第 1回 イントロダクション
 第 2回 投与法
 第 3回 一般行動の観察
 第 4回 全身麻酔薬
 第 5回 ペントバルピタールの全身麻酔
 第 6回 硝酸ストリキニーネのLD50-1
 第 7回 硝酸ストリキニーネのLD50-2
 第 8回 硝酸ストリキニーネのLD50-3
 第 9回 向精神薬の実験
 第10回 中枢神経興奮薬の痙攣作用
 第11回 鎮痛薬の作用
 第12回 筋弛緩薬の作用(マウス)
 第13回 筋弛緩薬の作用(ニワトリ雛)
 第14回 種々薬物の薬理学的同定
 第15回 局所麻酔薬
 第16回 中枢神経興奮薬の痙攣作用(蛙)
 第17回 八木法による強心薬実験
 第18回 筋弛緩薬の作用(ウサギ)
 第19回 瞳孔平滑筋に対する薬物の作用
 第20回 薬物代謝に関する実験
 第21回 呼吸器系に作用する薬物の実験
 第22回 利尿薬の実験
 第23回 摘出腸管運動に及ぼす薬物の作用
 第24回 筋弛緩薬の実験(蛙)
 第25回 脳組織コリンエステラーゼ活性に対するカーバメイトの影響(in
vitro)
 第26回 脳組織コリンエステラーゼ活性に対するカーバメイトの影響(in
vivo)
 第27回 ウサギ大動脈らせん条片に対する薬物の作用
 第28回 血圧に対する薬物の影響
  -副交感神経系薬物(イヌ)ー
 第29回 血圧に対する薬物の影響
  -交感神経系薬物(イヌ)ー
 第30回 試験

教室外の学習

教科書、参考書
教科書:「薬理学・毒性学実験」(比較薬理学・毒性学会編、文永堂)
参考書:「薬理学基礎実験法」(藤原、柴田編、杏林書院)

授業の形式
6班編成(1班当たり5〜6人に分けて実験する)。説明、デモンストレーション後に各班実験を開始。デイスカッション。

成績評価の方式
後期の実験が終了した時点でペーパーテストを行う。出席状況。全員レポート提出。

履修に当たっての留意点
出欠をとる。各学生は積極的に実験すること。講義とは異なり、欠席などの欠落は自習では学べない。