■担当教官(所属、所在) |
木村賢一(農業生命科学科・食品健康科学講座:農学部4号館1階104室) 塚本知玄(農業生命科学科・食品健康科学講座:農学部4号館3階306室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農業生命科学科 食品健康科学講座3年次 | 講座科目 選択 | 後期 | 1単位 |
■授業の目標 |
食品の安全性や健全性を確保するためには,食品に存在する危害因子の定性・定量的評価が不可欠となる。中でも,危害因子として最も重要である微生物と,食品の品質や保存性の向上に用いられている化学成分(食品添加物)の定性・定量分析はその基本である。本実験は,微生物の性質を理解し,その取扱いに関する基本操作と技術を修得すること,並びに,食品添加物の基礎的分析技術を修得することを目標とする。 |
■概要と計画 |
<第1〜4回> 1.授業の概要説明(講義) 2.微生物取り扱いに関する基本操作(講義と実習) <第5回> 3.立案した実験計画の発表と討論・調整 <第6〜8回> 4.実験1:微生物の菌数測定 a.器具,手指 b.空中落下菌 c.食品 <第9回> 5.微生物実験の結果発表と討論 <第10回> 6.食品添加物の分析例 −その原理と基本操作−(講義) <第11回> 7.立案した実験計画の発表と討論・調整 <第12〜14回> 8.実験2:市販食品中の食品添加物の分析 a.着色料等の定性試験 b.保存料等の定量試験 <第15回> 9.食品添加物分析結果の発表と討論 |
■教室外の学習 |
グループによる実験計画の立案,並びに発表資料の作成と発表練習。 |
■教科書、参考書 |
<テキストと教材> 必要な資料は,実験講義で配布する。 <参考図書> 1.「バイオテクノロジーテキストシリーズ 微生物学」 日本バイオ技術教育学会監修 扇元啓司著 講談社サイエンティフィック(1994)¥3786 2.「図解 食品衛生学実験」 金子精一・他著 講談社サイエンティフィック(1994)¥1942 |
■授業の形式 |
実験は、3〜4人のグループで進める。 1.授業計画の実験1・実験2についてそれぞれ,理論と方法に関する講義の後,各グループで具体的な実験計画を立案し発表する。 2.計画の妥当性を評価し,必要な調整をした後,計画に従って実験を行う。 3.得られた結果に基づいて発表用資料を作成し,発表と討論を行い,目標の達成度を評価する。 |
■成績評価の方式 |
<方法> 目標達成度は,実験計画の妥当性(30点),並びに結果のまとめ方と発表内容(100点)の合計得点で評価する。グループの得点が個人の成績となる。 <基準> 合計得点が70点以上で優,69〜50点で良,49〜30点で可,29点以下は不可とする。 |
■履修に当たっての留意点 |
1.教室外でのグループ討論が不可欠であるため,グループの構成員として,リーダー・記録係・発表係等の役割を担うことになる。 2.何を試料として何を測定するかについてはできるだけ各グループの意志を尊重したいが,機械設備や経費の面で対応できない場合がある。 |