食品関連法規

担当教官(所属、所在)
木村 賢一(農業生命科学科)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 食品健康科学講座4年次
講座科目
選択
前期1単位

授業の目標
 安全な食品を消費者にお届けするのは食品メーカーの最小限の義務であり、また行政側はメーカーに対し法規に則った適切な指導を行う必要がある。工場での品質管理はどうあるべきかを、食品関連法規と大規模な食中毒事件の経過を参考に考察し、食品や医薬品企業の製造や品質管理を目指す人、また公務員となって保健所や県庁等の行政に携わる人の理解を深める。

概要と計画
 特に教科書は使わずに、プリントやOHPにて討論形式の授業を進める。法規も時代とともに改正されることから、適宜タイムリーな話題を用いたいと考える。食品の品質管理を考える上で、それよりも厳しく法的規制のある医薬品についての事例も扱う。その理由は、食品でも特定保険用食品などは、医薬品と同様なレベルの管理が今後必要とされると考えられるからである。

 第1回〜第3回    講義概要、法律とは、食品と医薬品の違い
 第4回〜第6回    食品衛生法と薬事法
 第7回〜第9回    HACCPとGMP
 第10回〜第12回   これまでに起こった品質事故
 第13回〜第14回   品質事故を未然に防ぐには
 第15回       レポート提出







教室外の学習
 新聞等により常に関連する記事に注意を払って下さい。

教科書、参考書
 教科書は特に無し。参考書として「食品衛生小六法」(厚生労働省監修、新日本法規出版、2001年)、GMP手帖(日本製薬団体連合会GMP委員会監修、(株)ミット、2001年)等

授業の形式
 話題提供、問題提起による討論形式の授業とする。

成績評価の方式
 出席、レポートにて評価する。

履修に当たっての留意点
 食品衛生学、食品衛生学実験を履修していることが望ましい。