■担当教官(所属、所在) |
藤居宏一(農林環境科学科地域環境デザイン学講座、1号館308号室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 地域環境デザイン学講座3年次 | 講座科目 必修 | 前期 | 2単位 |
■授業の目標 |
農業はもとより生活に不可欠な水資源の確保とその有効利用をはかるために、ダム、水路、取水施設などの水利施設が必要である。これら水利施設に関する基本的知識およびそれら構造物の設計や建設技術(施工)に関する理論を理解することが必要である。この授業では農業土木における主要構造物であるダム, 取水堰(頭首工)や水路などの水利施設と他の土木構造物に関する基本的知識およびそれら構造物の設計・施工に関する理論を理解することを目標とする。 |
■概要と計画 |
構造力学,コンクリー卜工学,水文学,計画学などを応用して,構造物の基本的断面の応力解析や変形解析と構造物の合理的な設計手法を講義する。それら構造物の建設技術、さらに環境に配慮した多自然型工法などについても講述する。 第1回 施設工学の意義と概要 第2回 水源施設(ダム,溜池)の概論 第3回 コンクリートダムの概要 第4回 重カダムの基本設計 第5回 重カダムの水理・構造設計 第6回 重カダムの施工法 第7回 アーチダム、地下ダムなどの概要 第8〜9回 取水施設(頭首工)の設計 第10回 送配水施設の概要と水路の設計 第11回 水路の施工 第12〜13回 多自然型工法,護岸や道路擁壁の環境設計 第14回 その他の施設 第15回 期末試験 |
■教室外の学習 |
理解を深めるために構造力学,土木材料学における関連事項の復習。 日常,目にふれる構造物(水利施設に限らない)に感心をもつ。 |
■教科書、参考書 |
教 材:プリント 参考書:パソコングラフィックスによる施設設計(長谷川高士,朝倉書店) 4,800円, 土地改良事業設計基準「ダム」4,562円,同「頭首工」5,334円,同「新水路工」<刊行予定>,(いずれも農業土木学会) |
■授業の形式 |
講義を主とし,スライドを用いて視覚的な説明も行う。 |
■成績評価の方式 |
期末試験成績に出席状況を乗じて評価(100%)し,60%以上を合格とする。 |
■履修に当たっての留意点 |
事前に履修すべき科目:構造力学,土木材料学 |