生物機械製作実習

担当教官(所属、所在)
武 田 純 一 (農林環境科学科,1号館3階307室)
前 田 武 己 (農林環境科学科,1号館3階306室)
吉 田   純 (農林環境科学科,1号館2階224室)
大ヶ生 勇   (非常勤講師)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 リサイクル生物生産工学講座2年次
講座科目
必修
前期1単位

授業の目標
 機械工作は,機械を扱うための最初のステップとして位置付けられ,機械工学系教育研究分野を含む本大講座においては,重要な知識・技能の一つである。また,工作機械と工具の使用法の理解は,研究に使用される機械装置類の設計製作においても必要不可欠なものである。
本実習では,機械部品等の製作方法を習得し,合わせて鋼などの機械材料の性質についても理解することを目標とする。

概要と計画
 プレート,ボルト,引張り試験片をNC工作機械,旋盤,横フライス盤,ボール盤,グラインダなどを使用して製作し,その切削,研磨,穴あけなど各種加工方法について習得する。特に,NC工作機械については,プログラミング技法の習得を目指す。センタポンチは鍛造,手仕上げにより製作する。アーク溶接,ガス溶接,ガス切断についても実習を行い,鋼材の接合方法・切断方法を習得する。また,製作する引張り試験片を用いて,鋼材の引張り強度についても理解する。なお,実習は班単位で行うので,作業内容が前後することがある。

第1回  ガイダンス,機械工作概論講義
第2回  NC工作機械用加工プログラムの作成および試作(例題演習)
第3回  プレート製作用NCフライス盤プログラミング
第4回  プレートの製作1(フライス盤)
第5回  プレートの製作2(NCフライス盤)
第6回  ボルトの製作1(旋盤)
第7回  センターポンチの製作1(鍛造)
第8回  センターポンチの製作2(手仕上げ)
第9回  NC旋盤プログラミング
第10回  ボルトの製作2
第11回  引張り破壊試験片の製作(NC旋盤)および引張り破壊試験
第12回  アーク溶接
第13回  ガス溶接,ガス切断
第14回  最新鋭工作機械の紹介
第15回  評価

教室外の学習
実習前に実習マニュアルに必ず目を通し,実習の内容を理解しておくこと。
実習後はレポートを作成し,提出する。

教科書、参考書
実習マニュアルを用意する。
教科書: 津村利光閲序,大西清著「JISにもとづく機械設計製図便覧」,理工学社
参考書: 稲田重雄,寺田利邦,中沢弘著「大学課程 機械工作」オーム社

授業の形式
農林環境科学科機械工作室で実習を行う。NC工作機械関係の加工プログラミングは,農学部情報処理演習室で行う。作業内容ごとに随時レポートを課す。

成績評価の方式
レポート(60%),製作品(40%)により,総合的に評価し,60%以上を合格とする。出席は最低条件である。

履修に当たっての留意点
出席を毎時間とる。作業服,靴の着用および軍手などの手袋を持参すること。