地域環境デザイン学入門

担当教官(所属、所在)
三輪 弌 (農林環境科学科地域環境デザイン学講座,1号館3階313号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科1年次学科共通科目
必修
前期1単位

授業の目標
「地域マネジメント学入門」,「森林科学入門」,「リサイクル生物生産工学入門」とあわせて,農林環境科学科の各講座の概要を理解するための科目である.この授業では,地域環境の保全・復元をはかりながら,土地および水資源の開発・保全を計画・デザインするという「地域環境デザイン学講座」における教育・研究の概略を理解することを目標とする.

概要と計画
(1) 地域環境デザイン学の基礎科目である,構造力学や土質力学,水理学,測量学,環境計測学などの基本と,それらが実践の場でどのように利用されているを説明する.
(2) 我が国の農地特に水田の開発と改良の歴史を,土地造成・水利開発の両面から紹介し,水田の規模・形状,用排水システムの現状,今後の圃場整備の進め方などを議論する.
(3) 農村地域と都市との水資源・土地資源をめぐる競合の実態と調整方法,今後の農村地域環境整備の方向性,地域環境の保全と復元,さらに海外技術協力の問題点を説明する.

第1回   地域環境デザイン学の概要
第2回   関連基礎科目と応用分野との関係
第3回   農地の開発と改良の歴史
第4回   今日の水田の現状と今後の整備にあり方
第5回   用排水システムの建設と管理
第6回   農村地域と都市との水・土地をめぐる競合と調整
第7回   農村地域の環境整備,地域環境の保全と復元,海外技術協力の問題点
 

教室外の学習
雑誌や新聞,テレビなどのニュースに取り上げられる地域の問題や環境問題のうちから,もっとも関心を持った問題を,各自,情報・資料を収集し,考察を加えてレポート提出する.

教科書、参考書
講義概要プリントによる.
参考書:Irrigation and Drainage in Japan (農業土木学会) 4,200円

授業の形式
OHP・スライドなどを多用し,具体的なイメージがつかみやすいように工夫する.

成績評価の方式
課題に対するレポート(60%)によって評価する.(出席も考慮する(40%))
60%以上を合格とする

履修に当たっての留意点
講義を聴講するだけでなく,関連するニュース,出来事にも注意し,多様な立場・考え方から,この分野における問題と今後の方向性に関心を持ってもらえたらと思う.