畜産各論 (乳牛論)

担当教官(所属、所在)
戸 田 忠 祐(農業生命科学科 非常勤講師)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 動物科学講座3年次
講座科目
選択
前期0.5単位

授業の目標
 第二次世界大戦後、商品経済活動が活発化するとともに、世界の貿易事情もめまぐるしく変わってきた。この動きの中で、農畜産物も重要な戦略商品としての性格が強まった。この農業をめぐる変動への対応姿勢には、先進国によって違いがあり、欧米は的確に素早く対したのに比べて、日本は決定的な遅れをとった。この授業ではこのような対応が生んだ農畜産業の弱体化の中で、努力すべき日本酪農のプログラムについて考察する。

概要と計画
 1 戦後の日本農業史観
    1) 戦後酪農をめぐる全国及び岩手農政の変遷
    2) 日本農業が欧米に遅れをとったいくつかの背景
    3) 日本農業再建の試み
    4) 欧米に比較する日本農業の実力
 2 EU内農業国における農村環境整備への取り組み
    1) フランスに見る農業環境整備
    2) オランダに見る「農地開発整備計画の概要」
 3 dairy-Business Program
    1) 酪農の成立・維持に貢献している要素の仕組み
    2) 酪農経営のタイプ
    3) 酪農経営設計事例
    4) 酪農経営の健全性をチェックする方法
     (1) 牛群改良の流れと成果
    (2) 新全総による入植酪農家がたどった足跡

教室外の学習

教科書、参考書
テキストは講師が配布する。参考教材も講師が持参する。

授業の形式
プリント、スライドなど。

成績評価の方式
レポ−ト。

履修に当たっての留意点
授業中であっても、活発な意見交換意志表示を図ること。