動物繁殖学実験 I

担当教官(所属、所在)
橋爪 力(農業生命科学科、3号館4階)
平田統一(附属御明神牧場)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 動物科学講座2年次
講座科目
必修
前期1単位

授業の目標
家畜の生殖生理現象ならびにその機構を知るための一連の実験実習を行い、家畜の生殖現象を概観し、その理論を学習する。





概要と計画
初めに、雌および雄生殖器の解剖を行いその形態および構造の特徴を学習する。次に、生殖器各部位の組織を顕微鏡で観察し、組織学的見地から、その機能を把握する。またラットを使い、性周期の機序に関する実験(ラットの腟垢検査)や性ホルモンの働きに関する実験を行う。性ホルモンの働きに関する実験では学生にラットの卵巣除去手術を行こなわせ、卵巣除去ラットにエストロジェンを投与したのち、子宮を摘出して肉眼的観察所見ならびに子宮重量値から性ホルモンの働きを学習する。この他、御明神牧場で牛の発情、発情行動および分娩などの観察を行う。

1) 実習のガイダンス、2〜3) 牛、豚の雌雄生殖器解剖、4〜6) 雌雄動物生殖器各部位の組織観察、7) ラットの腟垢検査、8〜10) 性ホルモンの働きに関する実験、11) ホルモンの測定法、12〜14) 牛の発情、発情行動および分娩の観察、15) 総括

教室外の学習
性周期の機序に関する実験と性ホルモンの働きに関する実験では教室外でレポートを作成して提出する。

教科書、参考書
生殖器解剖と生殖器組織の観察を行う際に、”家畜比較解剖図説 下巻”(加藤嘉太郎、養賢堂)を使用する。


授業の形式
なるべく個々に材料が行きわたるようにするが、小人数のグループで実習することもある。


成績評価の方式
授業への出席状況とレポート内容により評価する。


履修に当たっての留意点
出席は毎時間とる。生殖器解剖と生殖器組織の観察を行う際にはB4版のケント紙、3H鉛筆、定規を持参すること。また生殖器組織の観察を行う際には12色の色鉛筆も必要である。