農学のための基礎数学

担当教官(所属、所在)
飯田雅人(教育学部数学、人文社会科学部)
鳥巣 諒,西山喜雄(農林環境科学科リサイクル生物生産工学講座)
藤井克己,藤居宏一(農林環境科学科地域環境デザイン学講座)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数

授業の目標
基礎的な数学の素養として,線形代数学と1変数微分積分学の基本的な概念と考え方を修得することを目標とする。

概要と計画
線形代数学と1変数微分積分学の豊富な内容のうち,重要な項目に絞り込んで,基本的なアイデアを直感的に解説する。授業は,高校で「数学C」や「数学V」を修得していない人を念頭に置いている。(「これらを高校で習ったが,よくわかっていない」という人も歓迎する。) おおよそ以下の順に進めるが,進度の関係で一部省くこともある。
第1回 概説(基礎数学の意義)
第2〜4回 微分の基礎、接線・増減・極値,指数関数と対数関数,弧度法と三角関数
第6回 級数とは?,テーラー展開,マクローリン展開
第7〜8回 区分求積法(定積分の定義),微積分学の基本定理(定積分と原始関数)
第9〜11回 ベクトルと行列,ベクトルの表現と1次変換
第12〜13回 行列式(および固有値)入門
第14〜15回 予備,まとめ,試験

教室外の学習
演習課題を学習する。

教科書、参考書
教科書:「数学概論」(田代嘉宏,裳華房) 2,200円
演習書:図書館の「指定図書(数学)」コーナーに並んでいる 微分・積分,線形代数等の演習書

授業の形式
主として講義形式

成績評価の方式
学期末試験の成績を70%前後,平常点(出席・小テスト・レポートなど)を30%前後とし,60%以上を合格とする。

履修に当たっての留意点
演習問題を自分で考えることにより,多くの例を「経験」することが不可欠である.ただし,授業では演習の時間を設けることが難しいので,適宜,宿題を課し,それをレポートとして提出してもらう。
1変数微分積分学・線形代数学の本格的な内容や多変数微分積分学については,後期に開講される「農学のための線形代数学」,「農学のための微分積分学」で扱われる予定である。