農林環境経済学

担当教官(所属、所在)
笹尾 俊明 (人文社会科学部,人社1号館312号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 地域マネジメント学講座2年次
講座科目
必修
後期2単位

授業の目標
 自然環境と人間社会との関係に注目し、環境問題が起こる経済的要因(メカニズム)を解明する。そして、環境を制御するための理論と政策を経済学の立場から提示する。特にこの講義では、環境経済学の大まかな枠組みと、その基本的な考え方を理解することを目的とする。

概要と計画
第1〜2回 環境問題と経済学
  ・ 環境問題と世界経済の現状
  ・ 環境と経済との関わり
  ・ 環境問題が深刻化した原因
第3〜7回 環境経済学の源流
  ・ 環境問題に対する経済学的アプローチの歴史
  ・ 市場メカニズム
  ・ 市場の失敗
  ・ コースの理論
  ・ 政府の失敗
第8〜11回 環境の価値評価
  ・ 費用便益分析
  ・ 環境評価@顕示選好法
  ・ 環境評価A表明選好法
  ・ 環境会計
第12〜13回 環境政策の経済的手段
  ・ 環境税
  ・ 排出量取引制度
第14回 予備日

教室外の学習
各種メディア等を利用して、常に具体的な環境問題の動向を察知しておくこと。

教科書、参考書
教科書は特に指定しない。講義レジュメを配布する。
参考書として植田和弘「環境経済学」(岩波書店)、植田和弘「環境経済学への招待」(丸善ライブラリー)など。その他、講義内で適宜示す。

授業の形式
講義形式。なお、月に1回リアクションペーパーをとる。

成績評価の方式
平常点(出席状況+リアクションペーパー)・レポート(1〜2回)・期末試験で評価する。評価割合は平常点20%、レポート10〜20%、期末試験60〜70%とする。

履修に当たっての留意点
講義で話されたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、何故?という気持ちを大事にして自らの頭で考える習慣をつけて欲しい。