リサイクル生物生産工学実験

担当教官(所属、所在)
リサイクル生物生産工学講座 各教官

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 リサイクル生物生産工学講座3年次
講座科目
必修
通年2単位

授業の目標
 生物生産工学分野の方法論および基礎知識を習得し,生物生産工学に携わる技術者としての工学的センスを育成することを目標にする。また,実験レポートを通して,科学技術報告書の作成能力を養う。

概要と計画
 生物の生体情報を画像(色,形)などから理解する方法,農産物の物性・乾燥・加工方法やそれと環境との関わりについて,さらに,応力やモーメントなどの諸物理量の測定原理・測定方法を理解する。生物生産に使用される各種機械の性能測定方法を身に付ける。
 実験は班を編成し,1週1テーマの割で日程表に基づいて行う。
 また,夏季休業期間中に岩手県立農業大学校にて,大型特殊自動車免許(農耕用限定)と農業機械士の資格を取得する。

第 1回 ガイダンス              第16回 土壌のせん断・摩擦抵抗の測定
第 2回 科学レポートの作成方法     第17回 送風機の性能試験
第 3回 科学実験データのまとめ方T  第18回 赤外線画像解析による温度測定
第 4回 科学実験データのまとめ方U  第19回 ひずみゲージによる計測実験
第 5回 作物画像を用いた2次元画像  第20回 農用エンジンの性能試験
      計測実験               第21回 振動測定実験
      −基礎講義と葉面積の測定   第22回 GPSによる位置計測実験
第 6回 画像計測による葉傾斜角の   第23回 資源循環・農産加工工場見学
      3次元計測実験           第24回 エネルギーリサイクル施設見学
      (1)基礎講義と作物体画像撮影 第25回 東北農業研究センター見学
第 7回   同                   第26回 科学文献の読み方(1)
       (2)3次元画像処理の実際    第27回 科学文献の読み方(2)      
第 8回 分光分析計による作物生体情報 第28回 実験結果の発表方法(1)
       の計測実験             第29回 実験結果の発表方法(2)
     −基礎講義と水ストレスの測定− 第30回 評価
第 9回 温度と湿度の計測   
第10回 米麦乾燥基礎実験
第11回 農産物・食品排水と水環境
第12回 野菜の新鮮度評価         
第13回 有機性未利用資源のコンポスト化(1)  
第14回 有機性未利用資源のコンポスト化(2)
第15回 土の力学特性と走行抵抗の予測

    

教室外の学習
実験前に実験マニュアルに必ず目を通し,実験の内容を理解しておくこと。実験後はレポートを作成し,提出する。

教科書、参考書
教 材: 実験マニュアルを配布する。
参考書: 各セクションにおいて指示する。

授業の形式
課題を与え,それについて発表・検討するセミナー形式と,実験主体形式の2種がある。実験の際はレポートを作成し,提出する。

成績評価の方式
評価はレポート(100%)によるが,実験演習に出席は最低条件である。全課題レポ−ト提出およびレポ−トに対する各教官の受理がなければ評点はしない。

履修に当たっての留意点
出席は毎時間とる。
大型特殊自動車免許を取得した後で,自動車学校にて普通自動車免許を取得する場合は,一部教程が免除される。