■担当教官(所属、所在) |
牧 陽之助(人文社会科学部) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
全学科年次指定無し | 学部専門基礎科目 選択 | 前期 | 2単位 |
■授業の目標 |
進化的視点から見た生物の構造と機能,これがこの授業のテーマである。 一見多様で複雑極まりないように見える生物の構造と機能(これが君たちを悩ませてきた)は,一方できわめて共通である(生命の多様性と共通性)。その理由は“ただひとつの祖先”が,“40億年のながきにわたって絶えることなく”(生命の連続性),環境とのやりとりの中で適応してきたこと(生物進化)にある。この事実は,分子・細胞から個体・群集・生態系まで,あらゆるレベルの構造と機能に印されている。したがって,生物の構造と機能を理解する上で,進化の視点はきわめて有効な武器となりうる。この授業の目標は,進化的視点について理解し,そこから生物の構造と機能を理解することである。 |
■概要と計画 |
第1回 生命の歴史性 第2回 生物にとっての環境(生物−環境系) 第3−6回 遺伝のしくみ,環境と遺伝,遺伝と進化,分子進化 第7−10回 生命を生んだ環境,化学進化,生命の起源 第11−15回 進化のプロセス,代謝系の進化,細胞の進化,体制の進化 |
■教室外の学習 |
高等学校で生物を学習してこなかった人は,専門用語に関する基礎的知識が絶対的に不足している。わからなかったら自分で調べる努力,復習が必要。図書館に基本的な教科書が準備してある。 |
■教科書、参考書 |
教科書は使用しない。必要に応じてプリントを配布する。 |
■授業の形式 |
講義形式 |
■成績評価の方式 |
定期試験と数回のレポート,および,授業の最後の小問題と出席状況による総合評価。A,80点以上:B,70から80点:C,60から70点:D,60点以下。小問題の理解度と出席状況は重視。 |
■履修に当たっての留意点 |
特になし。 |