生物元素循環論

担当教官(所属、所在)
立石貴浩(農業生命科学科)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 植物生産学講座3年次
講座科目
選択
後期2単位
農業生命科学科
 生物機能科学講座3年次
 食品健康科学講座3年次
講座外科目
選択

授業の目標
生物の生体を構成する主要な元素(特に炭素と窒素)の化学的変換と生態系での循環機構を、生化学的・微生物学的なミクロの視点および生態学的・地球化学的なマクロな視点で理解させ、産業革命後の人間活動による地球環境の変化とその結果持ち上がった地球環境問題を、物資循環の観点から説明し、現在行われている具体的解決策を紹介する。

概要と計画
生態系での物質循環は、生物の細胞レベルでの生化学的反応が基礎となっている。生物による炭素化合物、窒素化合物の合成および分解の反応を説明した上で、生態系での物質の循環機構について説明する。
第1回 はじめに(講議の概要と関連するトピックの説明)
第2回 窒素の変換I(無機態窒素から有機態窒素への変換)
第3回 窒素の変換II(有機態窒素から無機態窒素への変換)
第4回 窒素の変換III(微生物による窒素の化学的変換)
第5回 炭素化合物の生合成と分解I(生物による有機物の合成)
第6回 炭素化合物の生合成と分解II(主な成分)
第7回 炭素化合物の生合成と分解III(炭素化合物の分解)
第8回 生物によるエネルギー獲得と有機物合成の様式
第9回 生態系における物質の循環I(炭素)
第10回 生態系における物質の循環II(窒素)
第11回 生態系における物質の循環III(その他の元素)
第12回 物質循環における人間活動の影響I
第13回 物質循環における人間活動の影響I
第14回 地球環境問題と具体的解決策
第15回 試験

教室外の学習
なし

教科書、参考書
テキストは特に指定しない。参考書は講議中に紹介する。

授業の形式
担当者が作成した資料に基づき講議を進行する。

成績評価の方式
出席状況、毎回実施する設問の回答、学期末試験の成績で評価する。

履修に当たっての留意点
講議開始時に設問の回答用紙を兼ねた出欠票を配付する。