■担当教官(所属、所在) |
鳥 巣 諒 (農林環境科学科,1号館3階305室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 リサイクル生物生産工学講座3年次 | 講座科目 必修 | 後期 | 2単位 |
■授業の目標 |
本来,農業は再生可能(renewable)で,かつ持続的(sustainable)な技術であった。ところが高能率・高生産性を過度に要求するあまり,農業副産物の未利用,多農薬・多肥料投与等の問題も発生して来た。他方,農業就業人口の減少と高齢化によりますます,農業の機械化重要な課題となっている。さらに,農業生産も地球環境と調和した技術が要請されている。本講義は,農業生産に関する農業機械の設計と利用について学習する。 |
■概要と計画 |
各種農作業に使用される農業機械の種類・構造・機能を(1)設計することと,(2)利用することの2つの立場から講義する。本授業は,特にトラクタ工学・生産基盤機械学,生物加工工学・生物生産施設学,農業ロボティクス等と密接な関係を持つ。授業の計画は以下の通りである。 第1回 緒論 第2回 耕うん・整地機械:プラウ耕 「土を耕すとは何だろうか」 第3回 耕うん・整地機械:ロータリ耕 「西洋の耕うんと水田の耕うん違いは何か」 第4回 栽培機械:稲作栽培 「稲作作業体系を調べよ」 第5回 栽培機械:野菜栽培 「野菜栽培の機械化問題」 第6回 施肥機 「肥料の物理性と散布方法」 第7回 播種機 「種の形状と散布方式,肥料散布との関連性」 第8回 移植機 「稲の移植と野菜移植」 第9回 管理機 「作物にとって管理とは何か」 第10回 防除機 「防除の方法と手段」 第11回 収穫機械:穀類収穫機械 「稲作収穫作業体系の変遷」 第12回 収穫機械:畑作用収穫機械 「根菜類・野菜収穫作業機械」 第13回 畜産機械及び施設 「牧草収穫機械・ミルカー・バ−ンクリーナその他」 第14回 農業機械とメカトロニクス 「自動化・無人化」 第15回 最終評価 |
■教室外の学習 |
機械の学習には,実物を見ておくことが重要である。農場実習・学生実験等において,積極的に実際の農業機械に触れておくことが大切である。予習の課題と授業後のレポートの課題等には授業計画の項で示した「・」等に関係した内容を課す予定である。 |
■教科書、参考書 |
教科書:農業機械システム学,瀬尾・岡本編著,朝倉書店 参考書:生物生産機械学,木谷収編著,コロナ社 その他,印刷資料を用意する予定である。 |
■授業の形式 |
OHPを多用する。また,レポートを課す。 |
■成績評価の方式 |
学期末のテスト(60%),授業時に課したレポート課題(20%),および出席状況(20%)で評価し,60%以上を合格とする。 |
■履修に当たっての留意点 |
出席率 2/3未満の者には単位を与えない。 |