生物生産機械設計

担当教官(所属、所在)
太 田 義 信  農林環境科学科

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 リサイクル生物生産工学講座3年次
講座科目
必修
後期2単位

授業の目標
機械設計とは、現代の工学技術レベルと特定の与条件下で、3次元の空間に自由に無から有を産み出す知的な作業である。その基礎的知識には、材料力学、機構学、機械力学、熱工学、流体工学等があり、さらに自動制御、メカトロニクス、システム工学、コンピュータ利用技術等が加わり、それらの工学的知識を総合化して現実的な機械装置を創造する分野である。如何なる機械装置を設計するにしても、その基礎となるのは、機械装置の構成部品となっている各種の機械要素についての設計である。従って、機械要素の総合的な組合せによりマイクロマシンも巨大機械も構築される。この様な機械要素の設計法と全体設計のシステムについて理解し、さらに機械設計の演習問題により工学的知識について一層の理解を深める。

概要と計画
機械装置を設計する場合に、標準化を図るための工業規格、寸法公差、はめ合い等の基本的な工学知識をはじめに説明する。つぎに生物生産工学分野の機械・施設において、主な構成要素となっている各種の機械要素について詳述する。さらにシステム設計について講義し、機械設計体系を例示する。

 第1回 機械要素設計上の基本         第8回 歯車
 第2回 締結用機械要素−ねじ         第9回 歯車伝動装置
 第3回 締結用機械要素            第10回 ベルトおよびチェーン伝動装置
 第4回 軸                  第11回 ブレーキ
 第5回 軸継手とクラッチ           第12回 ばね
 第6回 軸受                 第13回 配管要素
 第7回 摩擦伝動装置             第14回 機械設計のシステム化


教室外の学習
教科書に沿って予習を行うこと。講義の後、個々人の理解力が増すために各章末の演習問題等をレポート提出としているので必ず提出すること。日常において各種の機械や装置を見る場合、設計上の観点から点検考察する習慣を付けること。

教科書、参考書
「機械設計法」(林則行ほか、森北出版)を教科書として使用する。
参考書には、一般的な「機械設計法」が、多数、図書館にある。


授業の形式
教科書のほかに補足資料を用いて講義する。6〜7回の演習問題を課し
て提出させる。

成績評価の方式
期末テスト(50点)、演習問題の提出(30点)および出席率(20点)によって評価する。
60点以上を合格とする。

履修に当たっての留意点
出席を毎回とる。