■担当教官(所属、所在) |
西澤 直行(農業生命科学科・食品健康科学講座、4号館3階) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農業生命科学科 食品健康科学講座3年次 | 講座科目 選択 | 前期 | 2単位 |
農業生命科学科 生物機能科学講座4年次 | 講座外科目 選択 |
■授業の目標 |
食べ物、運動及び喫煙などの日常の生活習慣(ライフスタイル)が良いか悪いかによって、一生を決めるような糖尿病や骨粗鬆症、動脈硬化症、高血圧などの生活習慣病(成人病)に、あるいはガンになりにくくなったり、かかりやすくなったりする。この授業では、食べ物、運動、禁煙によって、このような生活習慣病を防ぐような健康的なからだを維持する代謝の仕組みや予防について修得する |
■概要と計画 |
主な授業の流れ 〉--->からだの組織、細胞の若返-代謝回転 ― ---> ライフスタイルと健康(肥満、動脈硬化症、骨粗鬆症、糖尿病←ビデオ、スライド、喫煙と健康←ビデオ、・腸内細菌と健康、高齢化と免疫・健康←ビデオ)--->分子栄養学 --->栄養所要量、健康日本21 上記に示した授業の流れに沿って授業を行う。まず、日本や世界の生活習慣病の以下のような現状について学ぶ。日本では摂取エネルギ-(カロリ-)や食べている脂肪の量がアメリカやヨ-ロッパに比べて少ないにもかかわらず糖尿病になる率が高く、また日本ほど急速に高齢化が進行している国はない。 生活習慣病は、幼少期から10代の成長期や青年期にいたるライフスタイルが乱れていることが原因であと考えられている。若い女性の骨密度が非常に低くかつ貧血になる傾向にあり、特にダイエットをしているものほど骨密度が低く60才代の値をしている者も珍しくない状態にある。また、老化によって動脈硬化の進行や免疫機能などのさまざまな健康機能の低下によって病気にかかりやすくなる。次に、生活習慣病を防ぐような健康的なからだを維持する代謝の仕組み、すなわち、からだの組織、細胞の若返り(代謝回転 )、代謝調節について学ぶ。さらに、食べ物、運動、かつ禁煙などのライフスタイルを良くすることで健康を維持・改善できることについて学びます。関連科目は、食品機能学、地域資源健康論である。 |
■教室外の学習 |
食べ物、運動及び喫煙などの日常の生活習慣(ライフスタイル)について、新聞の社会・家庭欄などや、参考書以外の関連する書籍、資料等に感心を持ち学習すること。 |
■教科書、参考書 |
人体の代謝」齊藤矢島 訳,東京化学同人,「食と健康 I」日本栄養・食糧学会監修,学会出版センタ-,「栄養・運動・休養」日本栄養・食糧学会監修,学会出版センタ-、「栄養治療学」八木,五島編, 講談社「現代の医食同源」ネスレ科学振興会監修, 学会出版センタ-,「バイオサイエンスで健康を考える」日本化学会監修,丸善 |
■授業の形式 |
講義は, 黒板授業ばかりでなく理解をしやすいようにスライドやビデオを使って行い、また逐次質問発言、討論を求めて問題の理解を深める。さらに、実際の研究成果を紹介つつ, 進めます。 |
■成績評価の方式 |
日常点50%[出席(2/3未満の者には単位を与えない)と講義ノ-トの提出(講義の内容を理解して論理的に整理しているか)]と期末試験50%の合計で評価する。従来の漫然とした受講ではいけません。 |
■履修に当たっての留意点 |
上記参考書に加えて、講義ごとに更に学習書や資料を紹介するので、積極的に活用すること。 |