アグリビジネス論

担当教官(所属、所在)
川村 保
(農林環境科学科 地域マネジメント学講座,農学部2号館4階 406号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 地域マネジメント学講座2年次
講座科目
必修
後期2単位
農業生命科学科
 植物生産学講座3年次
 生物機能科学講座3年次
 食品健康科学講座3年次
 動物科学講座2年次
講座外科目
選択

授業の目標
 今日の農業をめぐる問題を考えるときには農業だけを切り離して論じることでは不十分である.農産物を需要する食品工業や食品流通業,あるいは肥料産業のように農業に資材を供給する産業も視野に入れて考えていく必要がある.農業及び農業関連産業の総称をアグリビジネスと呼ぶ.この講義では,アグリビジネスの現状と課題について理解を深めると共に,それらの産業の分析の仕方について,基礎的な知識を得ることを目標としている.

概要と計画
 講義は大きく3つの部分に分かれて行われる。最初の部分では農業を強く意識しながら農業経済学及びアグリビジネス論の総論を講義する。そこでは農産物の需要と供給、あるいは農産物市場の特徴について、説明される。次に、食料の加工や流通を対象としたフードシステムの特徴について講義する。最後に、日本農業の現状と課題について概説する。

授業計画
 第1回〜第9回 農業経済およびアグリビジネス総論
 第10回〜第11回 フードシステム
 第12回〜第15回 日本農業の現状と課題
 そのうち、第8回ころに中間試験を行う。


教室外の学習
 教科書を事前に予習してきたことを前提に講義を進めます.教科書の指定されたところは読んできて下さい.読まないでくると講義を理解することは難しくなります.

教科書、参考書
教科書:荏開津典生『農業経済学』岩波書店
参考書:時子山ひろみ・荏開津典生『フードシステムの経済学』医歯薬出版、速水佑次郎・神門善久『農業経済論 新版』岩波書店

授業の形式
講義を中心にする.必要に応じてスライドやOHPを利用する.

成績評価の方式
評価は,中間試験(40%)と期末試験(60%)により行う.
随時,クイズ(小テスト)を行い,その結果は若干の加点要素とする.

履修に当たっての留意点
 この講義は、通常、農業経済学として講義される内容を含むものであり、将来、農業経済学関係や農業関係の公務員試験を受験しようとしている学生は受講して欲しい。
 理解を深めるために、この講義の受講の前に「基礎経済学」を受講しておくことを強く推奨する。
 このシラバスは2003年春時点で作成されたものであるので、若干の変化が、生じることがあり得る。詳細については、第1回目の講義の時間に説明する。
 植物生産学講座の学生については、平成14年度以降の入学者は3年次に配置されているが、平成13年度以前の入学者は履修年度の指定はない。(2003/01/31作成)