応用数学

担当教官(所属、所在)
鳥 巣  諒  (農林環境科学科,1号館3階305室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 森林科学講座2年次
学科共通科目
選択
前期2単位
農林環境科学科
 リサイクル生物生産工学講座2年次
 地域マネジメント学講座2年次
 地域環境デザイン学講座2年次
学科共通科目
必修

授業の目標
 各専門科目を履修する上で,必要な数学の基礎を習得することを目的とする。自然現象の多くは数学の言葉すなわち数式(Mathematical equation)で記述される。その数式の中でも,特に微分方程式で記述されることが多い。本講義の最終ゴールは2階線形定数係数微分方程式の解法を学ぶことである。

概要と計画
 農学のための基礎数学,微分積分学を履修していることが望ましいが,それらを受けていない学生でもちょっとした努力をすることで理解できるように授業を進める。はじめに,1変数の微分とその応用・積分とその応用,次に,多変数関数の微分と積分を復習する。最後に,微分方程式の解法と応用について講義する。
 授業計画は以下の通りである。

 第1回 1変数の微分について(基本概念と計算法)
 第2回 1変数の微分の物理現象への応用
 第3回 1変数の積分について(基本概念と計算法)
 第4回 1変数の積分の物理現象への応用
 第5回 多変数の微分(偏微分と全微分),近似式
 第6回 多変数の積分(2重積分,重心,慣性モーメント)
 第7回 面積分,重心,慣性モーメント
 第8回 1階の微分方程式
 第9回 1階の微分方程式(同次,変数分離形,定数変化法)
 第10回 2階線形定数係数同次微分方程式の解法
 第11回 演習
 第12回 2階線形定数係数非同次微分方程式の解法
 第13回 演習
 第14回 微分方程式の応用
 第15回 微分方程式の数値解法

教室外の学習
 数学,特に微分積分学とそれに続く微分方程式初歩は,専門科目の基礎である。自然現象を取り扱うため,一般教養科目に現れる微分方程式の例をレポートの課題として取り上げその解法を学習する。

教科書、参考書
基本的に,前担当 広間達夫助教授作成のテキストを使用する。
参考書:自分に合った本を図書館で探してほしい。

授業の形式
講義を主体に行うが,数学は講義だけでは学力がつかない。手と紙を使うこと。したがって演習を行い,場合によっては,レポートにする。

成績評価の方式
学期末のテスト(60%),授業時に課したレポート(20%),および出席状況(20%)で評価し60%以上を合格とする。

履修に当たっての留意点
出席率2/3未満の者には単位を与えない。
計算能力は日常的に計算の訓練を積むことによって養われる。問題を解くことを期待する。