農業ロボティクス

担当教官(所属、所在)
武 田 純 一  (農林環境科学科,1号館3階307室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 リサイクル生物生産工学講座3年次
講座科目
選択
後期2単位

授業の目標
 ロボット工学は機械工学,電気・電子工学,制御工学,センサ技術,人工知能など数多くの基礎技術の積み重ねの上にある。生物生産分野へのロボットの導入は始まったばかりであるが,労働力不足の状況下でロボットに対する期待は次第に高くなってきている。本講義では,ロボット工学の基礎及び生物生産分野へのロボットの応用に関する事項について習得する。

概要と計画
 生物生産ロボットの構成要素としてのマニピュレータとハンド,センサとマシンビジョン,コンピュータと制御装置に関する基礎事項について講義する。また,ロボットの知能化の種類とその手法に関する理論について講義する。生物生産におけるロボットの応用例として接木・育苗ロボット,栽培管理ロボット,果実収穫ロボット等について概説する。

 第1回 生物生産とロボット化
 第2回 マニピュレータとハンド(1)
 第3回 マニピュレータとハンド(2)
 第4回 センサとマシンビジョン(1)
 第5回 センサとマシンビジョン(2)
 第6回 コンピュータと制御装置(1)
 第7回 コンピュータと制御装置(2)
 第8回 制御法(1)
 第9回 制御法(2)
 第10回 画像処理
 第11回 知識工学
 第12回 生物生産におけるロボットの応用例(1)
 第13回 生物生産におけるロボットの応用例(2)
 第14回 生物生産システムとロボット
 第15回 期末試験


教室外の学習
 予習・復習のほか,授業内容の理解を深めるため,授業中に提出する問題,教科書ならびに授業期間中に配布する練習問題に習熟すること。

教科書、参考書
教科書:岡本嗣男,白井良明,藤浦建史,近藤 直共著,「生物にやさしい知能ロボット工学」(実教出版)
参考書:中村 宏,渡部一郎共著,「生物と電子工学」(筑波書房)などがある。

授業の形式
講義形式だが,黒板,VTR及びOHPを用いて,できるだけ視聴覚を利用する。随時レポート課題を課し,提出させる。

成績評価の方式
学期末のテスト(60%),授業時に課したレポート(20%)及び出席状況(20%)で評価し,60%以上を合格とする。

履修に当たっての留意点
出席を毎時間とる。質問等は,授業時間中のほか,研究室で随時受け付ける。