農業経営学

担当教官(所属、所在)
木村伸男
(農林環境科学科 地域マネジメント学講座 2号館4階 405号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 地域マネジメント学講座3年次
講座科目
選択
後期2単位
農業生命科学科
 植物生産学講座3年次
 生物機能科学講座4年次
講座外科目
選択

授業の目標
 我が国の農業経営は、農業を取り巻く社会経済的環境の急速な変化の中で大きく転換を余儀なくされ、企業的な経営へと成長しつつある経営も見られる。こうした状況の下で農業経営学、特に経営管理の理論及び方法についての必要性が高まってきている。こうした状況を前提として農業経営の基本的な考え方、経営管理の理論及び方法についての全般的な基礎知識を現代農業の経営実態に即して習得させる。

概要と計画
 農業経営の講義は、まず、農業経営とは何かについて一般経営との関連で説明し、農業経営を管理する経営者の役割・機能を述べる。次いで農業経営学での基礎理論、具体的には経営目標論、経営規模論、集約度論、経営方式論、費用論を概説する。そして、実際の経営管理で重要となっている財務会計管理、経営診断、農産物マーケテングについても述べ、さらに家族経営から企業的経営への経営成長の管理を現状の実態、と関連させて述べる。


授業計画
 第1回 経営、農業経営とは何か        
 第2回 農業経営者の役割、機能
 第3回 農業の経営形態と経営目標       
 第4回 農業経営の生産要素と規模
 第5回 農業経営の集約度           
 第6回 土地利用と作物特性
 第7回 土地利用と経営方式          
 第8回 経営組織、複合化と単一化
 第9回 農業の組織化             
 第10回 農業経営の収支、生産費
 第11回 農業経営の財務会計         
 第12回 農業経営の診断・評価
 第13回 農業経営の流通            
 第14回 農業経営の成長
 第15回 現代農業の経営問題

注)講義内容は多少変更することがある。

教室外の学習
 予習、復習に努めるほか、新聞などで関連の記事を読むように心がけること。

教科書、参考書
 テキストは使用せず、プリントで行う。参考図書は「農業経営学講義」(金沢夏樹著、養賢堂)、「農業経営学」(磯部秀俊著、養賢堂)、「成長農業の経営管理」(木村伸男、日本経済評論社)がある。

授業の形式
 可能な限り事例を多く示し、講義で行う。必要に応じて個人に発言を求める。

成績評価の方式
 学期末の試験及び随時問題を課して評価する。
 試験での評価は70%とし、小テストを30%とする。

履修に当たっての留意点
 本科目の履修に当たっては、農業生命科学科(植物生産学、生物機能科学)の場合、「基礎経済学」又は「アグリビジネス論」を履修しておくことが望ましい。

(2003年1月31日 作成)