■担当教官(所属、所在) |
小 出 章 二(農林環境科学科) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 リサイクル生物生産工学講座3年次 | 講座科目 必修 | 前期 | 2単位 |
■授業の目標 |
物質面で豊かになった20世紀であったが,それに伴い地球環境は悪化した.21世紀は我々の住んでいる地球と共存する世紀である.そのためには,複視眼的,そして永続的観点から社会・経済・自然・環境・化学・医学等々を考える必要がある.ここでは,地球環境の修復を考え,リデュ−ス,リユ−ス,リサイクル,循環をキ−ワ−ドに挙げ,それに関する種々の技術について農学的立場から説明し,そのなかでも特に農産物・食品排水や残さの有効利用について講義する. |
■概要と計画 |
はじめに,現在の地球環境や環境回復に関する技術を紹介する.その後,バイオマス,コンポスト,メタン発酵,プラスチック生化学分解,食品廃液や水素エネルギ−の利用について,事例を交え平易に解説する(これらについてはリサイクル工学で詳しく学ばれたい).上述した基礎的知見を修得した後,農産物・食品に焦点を絞り,農産物・食品の加工によって生じる農産物残さや食品残さ及び廃液について,優良事例を紹介しながら,有効な対策について説明する.また,そのエネルギ−変換率やコスト面,環境負荷,ビオト−プについても紹介し,実践力を養う. 主に次の内容を講義する.詳細についてはガイダンス時に説明する.@ 地球環境の現状,A バイオマス,B 環境用語,C 水処理 D 畜産環境保全について E 農産物残さ・食品残さの有効利用, F 機能性膜の利用. |
■教室外の学習 |
是非,身近な環境問題について考えて下さい. |
■教科書、参考書 |
押田 他 著:畜産環境保全論,養賢堂発行.\3,400ISBN 4-8425-9819-0以上を教科書とする予定である(ガイダンス時に指定する). |
■授業の形式 |
優良事例を紹介しながら講義する. 課題についてディスカッションも行う. |
■成績評価の方式 |
出席,課題レポ−トおよび期末テストにより評価する. 100点満点中60点以上の者に単位を与える. |
■履修に当たっての留意点 |
リサイクルの技術発展は加速度的である. 時代にあった授業計画,教科書をガイダンス時に改めて公表する. 出席は毎回とる. |