■担当教官(所属、所在) |
古 賀 潔 (農林環境科学科 地域環境デザイン学講座、1号館208室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 地域環境デザイン学講座 地域環境工学コース3年次 | 講座科目 選択 | 後期 | 2単位 |
農林環境科学科 地域マネジメント学講座 | 講座外科目 選択 |
■授業の目標 |
この授業では「農地工学」で学習した農地の工学的理解に基づき,農地をより生産性,保全性が高く,地域環境の増進に役立つものに変えてゆくための,デザインすなわち計画,設計施工,管理の手法を理解し,以下の能力を身につけることを目標とする。 ・水田と畑地の造成工法の概略を理解する。 ・水田の圃場整備,圃場排水の意義と設計・施工法の概略を理解する。 ・水田,畑地の保全問題について基本的知識を持つ。 ・農地の耕地組織について基本知識を持つ。 |
■概要と計画 |
この授業は「農地工学」の続編である。農地工学で学習した基礎知識に立脚して,工学的手法で農地を開発,改良,保全するための計画,設計すなわちデザイン技術を学習する。また,これを実現させるための施工と管理の手法を学習する。地形が急峻で複雑なわが国においてどの様な農地整備技術が開発されてきたのか、開墾,開田・開畑の工法,水田の浸透抑制工法、水田の排水改良技術,圃場整備工法,汚染水田の更正工法や畑地の土壌保全対策等について講義する。 [水田のデザイン] 第1回 水田の造成:1.開墾 2.干拓,埋立 3.造成工法 第2〜3回 水田の浸透抑制:1.客土 2.床締め 3.破砕転圧工法 第4回 水田の排水改良:1.排水改良の方法 2.排水と地耐力強化 第5〜6回 圃場整備:1.目的,意義 2.圃場整備工法 3.大区画水田圃場整備 4.急傾斜地水田圃場整備 第7回 水田の汎用耕地化,水田の保全 1.水田の汎用耕地化 2.水田の保全 3.土壌汚染対策と更正工法 [畑のデザイン] 第8回 畑地土壌・土層の改良 第9〜10回 畑地の土壌保全 第11〜12回 畑地の耕地組織,農道 第13〜14回 畑地造成・整備の方式 第15回 期末試験 |
■教室外の学習 |
紹介する図書の学習。レポートの作成。毎回授業の復習。 |
■教科書、参考書 |
教官が作成した講義録と資料集を教材として使用する。 |
■授業の形式 |
教材を基本に、不足する部分につてはOHP、その他の印刷物で補う。 |
■成績評価の方式 |
学期試験70%,レポート10%,出席20%で評価する。 80%以上優,70-80%良,60-70%可,60未満不可 |
■履修に当たっての留意点 |
農地工学が履修済みであることが必要である。また土壌物理学,土質力学も履修済みであることが望ましい。 |