総合フィールド科学

担当教官(所属、所在)
木村伸男,星野次汪,澤口勇雄,佐川 了,平田統一,山本信次(FSC)
吉川信幸(生命),前田武己(環境)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
全学科1年次学部専門基礎科目
必修
前期2単位

授業の目標
 科学には分析や実験を行って成り立ちを調べたり,再現させようとするいわゆる実験科学と,現場において経験や歴史的経過を基に全容を把握したり,技術を作り出そうとするフィールド科学の分野がある。農学も勿論その両面を持っているが,特に,農林業を背景にする学問であるので,実際の生産現場やそれを取り巻くさまざまな環境あるいは歴史的経過を知ることが重要である。本講義では,食の問題を含めて森林から耕地まで農林業におけるフィールド科学の概要と諸課題を提起し,農学部生としての心構えや,将来の方向付けを考える機会を与えようとするものである。

概要と計画
 講義は,附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センターの教員を中心に各専門分野におけるオムニバス方式で行う。
 第1回 フィールド科学とは,
 第2回 日本農業の歴史と現状
 第3回 日本林業の歴史と現状
 第4回 農業と土壌
 第5回 稲作の実際と課題
 第6回 畑作の実際と課題
 第7回 果樹栽培の実際と課題
 第8回 植物の病気とその防除
 第9回 森林機能と森林管理
 第10回 森林利用と森林管理
 第11回 畜産の実際と課題
 第12回 獣医師と動物
 第13回 リサイクルによる持続的農林業
 第14回 農村・都市交流と環境教育
 第15回 試験       

教室外の学習
 日常農林業に関心を払い問題意識をもつこと。講義プリントにより十分な復習を行うこと。

教科書、参考書
 教科書は特に使用しないが,必要に応じ資料を配付する。

授業の形式
 OHP,スライド,配付資料により講義形式で行う。

成績評価の方式
 出席状況(40点),レスポンスカード(20点),期末試験(40点)により評価する。

履修に当たっての留意点
 講義内容は一部変更されることがある。授業の進め方等詳細については第1回目の講義で説明する。