合意形成論

担当教官(所属、所在)
三宅 諭(地域マネジメント学講座 1号館410室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 地域マネジメント学講座2年次
講座科目
選択
後期2単位
農林環境科学科
 森林科学講座年次指定無し
講座外科目
選択

授業の目標
 これからの地域づくりにおいては、専門家と行政だけで計画を策定するのではなく、行政と住民が地域の課題、将来像を共有しつつ計画を策定していくことが重要である。この科目では、主体が複雑に入り組む状況において、いろいろな角度から状況を分析し、多岐にわたる主体の価値観や将来イメージの合意を図るために必要な考え方、手法について学ぶことを目標とする。

概要と計画
講義は大きく3つに分かれる。最初に模擬ワークショップを行い、合意形成の必要性を体験する。その後、これまでの都市・地域計画史を振り返りながら、なぜ参加が求められるようになってきたか、また合意形成が必要になってきたかという背景を学ぶ。その後、いくつかの事例について合意プロセスを取り上げ、その課題を検討する。最後に、受講生を数グループに分けてテーマに沿った計画策定の演習を行い、合意形成の手法を習得する。
  第1回〜第3回   概論、模擬ワークショップ
  第4回〜第5回   都市・地域計画史からみた参加と合意形成
  第6回〜第8回   事例にみる合意形成プロセス
  第9回〜第10回  ワークショップと合意形成
  第11回〜第15回 計画づくり演習


教室外の学習
中間レポートは提示されたテーマについて各自で調査、分析し提出する。最終レポートはグループで演習の過程と成果をまとめて提出する。
また、本科目とは関係ないが、地域づくりワークショップへ積極的に参加し、レポートを提出した場合は加点対象とする。

教科書、参考書
科書はなし。資料を適宜配布。
参考図書は配付資料に掲載する

授業の形式
講義、ディベート

成績評価の方式
レスポンスカード30点、中間レポート20点、
ディベート30点、最終レポート20点

履修に当たっての留意点
新聞などメディアが取り上げる都市・地域計画、地域づくりに関わる論争に関心を持つこと。
各地で行われるワークショップへ積極的に参加することが望ましい。