獣医外科学

担当教官(所属、所在)
原 茂雄  (獣医学科 臨床獣医学講座、農学部3号館2F)
斎藤和好 非常勤講師 (岩手医大  、 )
佐々木伸雄 非常勤講師 (東京大学  、 )
山根義久 非常勤講師 (東京農工大学  、 )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科
 臨床獣医学講座4年次, 5年次
講座科目
必修
前期5単位

授業の目標
総論では、外科的疾病の診断法及び治療のための基本的な動物の保定法、損傷及び炎症時の生体の諸反応について理解させ、家畜外科学各論、実習及び演習の基礎とします。学各論は、臨床の主要科目の一つで動物の外科的疾患を部位別に、局所解剖、生理、原因、症状、診断法、手術法及び治療法、さらに機能の回復を目的とします。

概要と計画
総論:動物の外科的疾病の診断のための基本的事項について、安全な保定法、損傷及び炎症から波及する全身性疾患、生体の諸反応について解説します。
第 1回  保定、検査、診断法  
第 2回  損傷  
第 3回  炎症  
第 4回  外科的侵襲と生体の反応 T  
第 5回  外科的侵襲と生体の反応 U 
第 6回  出血と止血法  
第 7回  輸液、輸血  
第 8回  化学療法、物理療法  
第 9回  術者、術野の消毒、器材の滅菌法 
第10回  手術の基本 
第11回  麻酔法 T 
第12回  麻酔法 U   
第13回  合併症 
第14回  ショック 
第15回  総括討論
各論:4年次後期では、部位別な外科的疾患として皮膚の 疾患から胸腔、腹腔臓器の疾患について、教科書、参考図書にさらに症例のスライド、ビデオを用いて解説します。 
第1-2回 皮膚、顔面、頭蓋の疾患
第3-4回  眼、耳、鼻、副鼻腔の疾患
第5-6回 口腔、歯、下顎の疾患
第7-8回 咽頭、頸部、胸腔、気管の疾患 
第9-10回 肺、横隔膜、心臓、血管の疾患
第11-12回 食道、胃の疾患
第13-14回 小腸、大腸、臓器の疾患   
第15-16回 ヘルニア、腹膜、腹壁の疾患
第17-18回 泌尿・生殖器、急性腹症
第19-20回 乳房、軟部支持器官の疾患
第21-22回 骨の疾患、骨折T
第23-24回 骨折U
第25-26回 関節の疾患
第27-28回 蹄、爪、趾蹠の手術法
第29-30回 総合討論

教室外の学習
とくに定めません。

教科書、参考書
教科書:家畜外科学(幡谷正明ら、金原出版)、獣医外科手術(竹内啓ら、講談 サイエンティフィク)、参考書: 家畜外科診療(黒沢亮助ら、養賢堂)、家畜外科学講義(酒井保ら、養賢堂)、その他獣医学関連雑誌等

授業の形式
出席を取る。局所解剖学及び生理学は復習として試問する。 術式のプリント、症例のスライド、OHPやビデオなどを提示して、授業の参考に活用しています。

成績評価の方式
小試験、学期末の試験、および出席を重視して評価します。

履修に当たっての留意点
出席は毎回取る。局所解剖とその生理についてはよく復習しておくこと。授業を欠席した場合はレポートを提出してから試験が受けられます。質問は授業中、その他は教官室などでいつでも受け付けます。