獣医組織学実習

担当教官(所属、所在)
谷口和之 (獣医学科 基礎獣医学講座、 )
山本欣郎 (獣医学科 基礎獣医学講座、 )

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
獣医学科2年次講座科目
必修
通年2単位

授業の目標
組織とは特定の構造と機能を持つ細胞の集団であり、各組織はその構成細胞の種類と各細胞が合成分泌する物質によって特徴付けられる。獣医学科カリキュラム中の最も基礎的な科目である本実習では、各組織の組み合わせにより構成されている各種器官を光学顕微鏡によって観察し、その形態学的特徴を把握出来るようになることを目標とする。

概要と計画
本実習では、まずその日に観察する組織または器官の構造と機能について講義を行い、スライドを用いてその組織または器官の特徴を解説した後、各自が顕微鏡を用いて組織切片を観察・スケッチし、提出されたスケッチをチェックするという方式で実習を行う。
実習予定は以下の通りである。

第1回      実習への導入           第2〜5回    支持組織
第6回      筋組織、血管           第7〜14回   消化器       
第15〜16回  呼吸器              第17〜18回  泌尿器 
第19〜21回  雄性生殖器            第22〜23回  雌性生殖器        
第24〜25回  内分泌腺             第26回     リンパ組織
第27〜29回  神経系              第30回     皮膚、乳腺

教室外の学習
自分のスケッチを見ながら教科書および講義ノートを読み返し、解剖学の知識が具体的にイメージ出来るようにすること。

教科書、参考書
テキスト:「獣医組織学」(日本獣医解剖学会編、学窓社)
参考書:標準組織学 各論」(藤田尚男、藤田恒夫共著、医学書院)

授業の形式
初めにスライドを使用して課題の概要を説明後、各自が顕微鏡を用いて組織切片を観察・スケッチし、それを提出させてチェックする。

成績評価の方式
約30種類のスライドを用いた筆記試験とスケッチとで評価する。
60点以上を合格とする。

履修に当たっての留意点
出席を毎回取る。欠席した場合でもその課題は時間外にスケッチして提出する。
質問は実習中及び教官室で随時受け付ける。