■担当教官(所属、所在) |
御領政信 (獣医学科 応用獣医学、 ) 佐々木淳 (非常勤講師) (当該学科 、 ) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
獣医学科4年次 | 学科共通科目 必修 | 通年 | 2単位 |
■授業の目標 |
動物病理学TおよびUで学習したことを、実際的な病理解剖、組織標本を用いての病理組織学的な鏡検により病変の認識、成り立ちを理解・習得する。 |
■概要と計画 |
動物病理学実習は、「獣医病理組織カラーアトラス」を参考書として用いる。病理解剖学実習では、5班に分かれて検体を剖検し、肉眼病変の見方、所見の取り方を学習し、剖検診断を行う。組織学実習では、1回につき4-6枚の組織標本を鏡検する。カラースライドにより組織標本についての所見を概説し、スケッチブックに特徴病変を記載し提出する。 [計画] 第1回 剖検のガイダンス 第2回 感染論: 狂犬病、オーエスキー病など 第3回 変性: 脂肪変性、硝子滴変性など 第4回 変性: アミロイド変性、石灰化など 第5回 変性: 硝子様変性、黄疸など 第6回 壊死: 凝固壊死、融解壊死など 第7回 循環障害: 心筋梗塞、貧血性梗塞など 第8回 進行性病変: 化生、再生など 第9回 炎症: 肉芽組織、化膿性炎など 第10回 特異性炎: 結核、放線菌症など 第11回 病理解剖学実習: 牛白血病 第12回 病理解剖学実習: 牛白血病 第13回 病理解剖学実習: 乳房炎牛 第14回 病理解剖学実習: 馬の疾病 第15回 病理解剖学実習: 犬・猫の疾病 第16回 腫瘍: 扁平上皮癌、乳頭腫など 第17回 腫瘍: 肥満細胞腫、中皮腫など 第18回 腫瘍: 腎芽腫、乳腺混合腫瘍など 第19回 循環器病: 心内・外膜炎、血管炎など 第20回 造血器病: 白血病、濾胞壊死など 第21回 呼吸器病: 線維素性肺炎、胸膜肺炎など 第22回 呼吸器病: ウイルス性肺炎など 第23回 消化器病: エプーリス、胃・腸炎など 第24回 消化器病: 肝炎、胆嚢炎、膵炎など 第25回 泌尿器系: 糸球体腎炎、間質性腎炎など 第26回 生殖器・内分泌系: 子宮内膜炎、精巣萎縮など 第27回 神経系: リステリア症、脳炎など 第28回 運動器・皮膚系: 白筋症、皮膚炎など 第29回 病理解剖学実習: 豚の疾病 第30回 病理解剖学実習: 鶏の疾病 |
■教室外の学習 |
■教科書、参考書 |
「獣医病理組織カラーアトラス」(板倉智敏、後藤直彰編、文永堂出版)を教科書として使用する。 |
■授業の形式 |
病理解剖学実習は5班に分かれて検体を剖検し、詳細に病変を観察・記載する。組織学実習は組織標本を鏡検し、OHP、カラースライドによる視聴覚を利用して概説する。 |
■成績評価の方式 |
病理解剖学実習は出席率、病理組織学実習はスケッチブックの提出により判定する。 |
■履修に当たっての留意点 |
出席は毎時間とる。質問は授業中、その他は教官室で随時受け付ける。 |