■担当教官(所属、所在) |
小林晴男 (獣医学科 基礎獣医学講座 基礎獣医学、3号館3階) 鈴木忠彦 (獣医学科 基礎獣医学講座 (獣医薬理学)、3号館3階) 遠藤 仁 (非常勤講師 (杏林大学医学部 、 ) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
獣医学科3年次 | 講座科目 必修 | 通年 | 4単位 |
■授業の目標 |
薬(化学物質)が生理機構にどのように作用するのかを学ぶのが薬理学である。例えば、針を刺して刺激を与えれば「痛い」という生理機構に対して、局所麻酔薬を投与すると「痛み」を除去するという薬理作用を示す。なぜ、「痛」みが無くなるのか(作用機序)、この局所麻酔薬を投与したときに、どのように吸収され、組織に分布し、生体から消失するのか(薬物動態)などを学ぶ。 |
■概要と計画 |
授 業 の 概 要 図説をなるべく多くとり入れて講義する。 授 業 計 画 第 1回 薬理学の概念・薬理作用 第 2回 薬の体内動態(吸収と分布) 第 3回 薬の体内動態(生体内変化・排泄) 第 4回 薬の体内動態(血中動態) 第 5回 薬の有害反応、医薬品の基準と開発 第 6回 薬物治療における基本姿勢 第 7回 末梢神経系に作用する薬物 第 8回 局所麻酔薬 第 9回 コリン作動薬および拮抗薬 第10回 神経ー筋接合部遮断薬 第11回 自律神経節に作用する薬 第12回 抗コリンエステラーゼ薬 第13回 アドレナリン作動薬 第14回 アドレナリン作動性効果遮断薬 第15回 アドレナリン作動性ニューロン遮断薬 第16回 中枢神経系に作用する薬物 1 第17回 中枢神経系に作用する薬物 2 第18回 オータコイドとその拮抗薬 第19回 抗炎症薬 第20回 循環器系に作用する薬 第21回 血液に作用する薬 第22回 塩類代謝と腎機能に影響する薬 第23回 消化機能に影響する薬物 第24回 ホルモン、抗ホルモン、ビタミン 第25回 免疫機能に影響する薬物 第26回 消毒薬 第27回 化学療法薬 第28回 駆虫薬 第29回 殺虫薬 第30回 重金属拮抗薬 |
■教室外の学習 |
■教科書、参考書 |
教科書:「新獣医薬理学」(浦川紀元他編、近代出版) 参考書:「改訂 獣医薬理学」(柳谷岩雄、浦川紀元、大賀 晧編、文永堂)、「新編 家畜薬理学」(吐山豊秋著、養賢堂)、「一目でわかる薬理学」第2版(麻生芳郎著、メデイカルサイエンスインターナショナル)、 「新薬理学入門、改訂第2版」(柳澤・谷内・布木) |
■授業の形式 |
黒板使用。できるだけ図説をする。獣医薬理学実験例をなるべく多く加える。 |
■成績評価の方式 |
学期末試験および出席率で評価する。 |
■履修に当たっての留意点 |
今回の教科書は学生が予習できるように作られた。教科書はすぐ古くなる。図説を含め、教科書に無いことを多く講義するので、欠席(スポーツ大会出場による欠席も含む)、遅刻、居眠りはナンセンスである。 |