家畜管理学

担当教官(所属、所在)
中嶋芳也 (農業生命科学科 動物科学講座、農学部3号館319)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農業生命科学科
 動物科学講座3年次
講座科目
必修
後期3単位
獣医学科3年次講座外科目
選択

授業の目標
家畜管理学は、野生動物を家畜化した農用動物(牛、豚、鶏、羊、山羊、馬など)を飼育し、人間の生存と生活に不可欠な良質で安全な動物性生産物(乳、肉、卵、毛、皮革など)を、効率的に得るための家畜生産技術学である畜産学の一分野である。近年、畜産物の貿易自由化の拡大により、経営規模の拡大や労働生産性・生産効率を重視した技術が一層促進されている中で、生産物の安全性、環境保全、糞尿などの畜産廃棄物の有効利用、動物の福祉など、社会的、国際的視野にたった新たな管理技術が求められており、それらについて講義する。

概要と計画
第1回 家畜管理学とは
第2回 家畜の飼養状況
第3回 家畜生産と環境
第4〜6回 家畜を取り巻く外部環境要因(社会的・経済的環境、自然環境、飼養管理など人為的環境
第7〜8回 家畜の内部環境要因(ホメオスタシス、ストレス反応、環境の変化と家畜の反応)
第9〜10回 家畜の環境変化に対する適応(家畜の行動、行動の利用、行動制御)
第11〜12回 畜産施設・設備(管理方式、管理作業畜舎と付属施設)、糞尿処理問題
第13〜14回 家畜の福祉、野生動物の保護・種の保存、自然環境の保全の問題
第15回 試験  

教室外の学習

教科書、参考書
「家畜管理学」(三村 耕、森田琢磨著、養賢堂)、「家畜の管理」(野村 厳、山本禎紀編、文永堂)、「家畜行動学」(三村 耕著、養賢堂)いずれも図書館に所蔵

授業の形式
講義は、要点をまとめたプリントを中心にして行うとともに、スライド、OHPなどを用いて補足説明する。

成績評価の方式
試験により評価するが、出席状況も成績に加味する。

履修に当たっての留意点
畜産経営に関する文献を読み、自習することを望む。文献は学術書に限らず、新聞記事、ルポなど国内外の畜産の実態を紹介するものでもよい。