■担当教官(所属、所在) |
上村松生 (附属寒冷バイオシステム研究センター 生体機能開発研究分野、農学部7号館2階 ) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農業生命科学科 生物機能科学講座3年次 | 講座科目 選択 | 後期 | 2単位 |
農業生命科学科 植物生産学講座3年次 | 講座外科目 選択 |
■授業の目標 |
この講義では、多くの植物生理現象が分子及び生化学レベルにおいて急速に解明されつつある現状を認識し、植物生理学的事象を植物分子生物学という側面から平易に解説していくことを目標としている。その際、2つの学問がいかに有機的な連携をもって新しいアプローチを開拓してきたかということに重点を置く。 |
■概要と計画 |
本講義では、農業生命科学科生物機能科学講座科目「植物生理学」でカバーできない植物生理学の研究分野(1. 代謝機能の動態[炭水化物代謝、脂質代謝、二次物質代謝]、及び、2. 生理機能の動態[植物ホルモン、生育環境とストレス])を主に講義する。最後に、植物生理学の最近の話題(トピックは未定)についても述べる。おおよそ以下のような予定を考えている。 第1〜7回 代謝機能の動態 第8〜12回 生理機能の動態 第13〜14回 植物生理学の最近の話題 第15回 予備 |
■教室外の学習 |
毎回、講義で触れたことがらを解説した簡単な英語の文章を配布するので、その文章を良く読み英語読解力を付けるよう努力して欲しい(レポート返却時に解説する)。学期末試験(レポート提出に変わる場合もある)には、英語で書かれたものが問われることもある。 |
■教科書、参考書 |
教科書は特に指定しない。参考書としては、講義・植物生理学で使用している「植物生理学(清水 碩著、裳華房)」がわかりやすい。さらに詳しく学習したい諸君は、「植物分子生理学入門(横田 明穂編、学会出版センター)」などをすすめる。参考資料は、講義時間に随時配布する。 |
■授業の形式 |
講義形式を主体とする。パワーポイントで作成した資料を主に使用する。可能ならば、特別講師の方にお願いして最新の植物分子生理学関連トピックをお話ししてもらう機会を設ける。 |
■成績評価の方式 |
講義時間内に配布する英語コラムに関するレポート(約50%)と学期末試験(約30%)、及び、講義終了後に講義内容や学期末試験などに関して行う簡単な個人インタビュー(約20%; 一人10分程度)により評価する。なお、学期末試験はレポート提出に変えることがある。詳しいことは最初の講義時間に説明する。 |
■履修に当たっての留意点 |
「植物生理学」や「分子生物学」をすでに受講していることが望ましいが、未受講の学生諸君の聴講も歓迎する。さらに、「遺伝子工学」や「植物ストレス応答学」を同時受講すると理解が深まる。特定のオフィスアワーを設けないが、あらかじめメール、あるいは、講義時に直接アポイントを取ってもらえれば、相談に乗る。また、口頭だけではなく、電子メールなどを利用して質問を受け付ける。 |