■担当教官(所属、所在) |
青井俊樹 (農林環境科学科 森林科学講座、2号館413号室) 井良沢道也 (農林環境科学科 森林科学講座、5号館3階) 國崎貴嗣 (農林環境科学科 森林科学講座、2号館415号室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 森林科学講座 森林管理技術学コース2年次 森林科学講座 総合森林学コース2年次 | 講座科目 必修 | 前期 | 2単位 |
■授業の目標 |
森林の分布は降水量と気温により決まります。そして、多様な生物(微生物、昆虫、草木、魚類、野鳥、哺乳動物)が森の生態系の一員となり、相互に密接な関係を形成します。それは、微生物から哺乳動物にいたる食物連鎖、あるいは生物個体の防御と再生戦略を通して見る事ができます。 この講義は、森林の成立条件と諸生物間の相互関係について学習し、森林に対する知的探求心を掘り起こす端緒となることを目標とします。また、森林科学の入門となる講義です。 |
■概要と計画 |
講義内容は、主として次の3分野から構成されます。 (1)森林の分布や構造は強く影響する要因を、景観生態学,群落生態学,個体群生態学の目で学びます(7回)。 (2)野生鳥獣による種子散布や生態などの観点から森林と野生動物との関連を考えます(4回)。 (3)渓畔林や渓流生態系の保全など渓流環境に配慮した水辺づくりの実態と、郷土樹種を活用した新たな みどりの創造など砂防・緑化工の最前線の動向について学びます(4回)。 第1〜7回 森林の分布・構造に影響する因子 第8〜11回 森林における種子散布の実態と鳥獣が果たす機能 第12〜15回 多自然型川づくりの動向、ビオトープと渓流生態系、郷土種の活用による環境緑化 |
■教室外の学習 |
講義で紹介した話題について、講義後に積極的に自学自習(質問を含む)して下さい。 |
■教科書、参考書 |
参考書: 生態系読本「暮らしと緑の環境学」((社)地盤工学会)、多自然型川づくりの取り組みとポイント(山海堂) 森林生態学 (岩坪五郎編、文永堂出版,東京) など |
■授業の形式 |
パワーポイントやOHPによる講義を中心とします。パワーポイントやOHPに関連した資料をできるだけ配布します。講義中しばしば指名して質問をします。指名された者は的確に返答をすること。 |
■成績評価の方式 |
各教員ごとの小試験(40点)、レポート(30点)と出席状況(30点)の結果で評価し、合計で60点以上を合格(優:80点以上,良:79〜70点,可:69〜60点)とします。60点に満たなかった人に対する再試・再レポートは実施されません。 |
■履修に当たっての留意点 |
・この講義は入門編なので、知的興味を感じた分野、あるいは話題を基にして参考書を読み深めて下さい。 ・大学は自ら学ぶところなので、わからないことについての質問を遠慮なくして下さい。 ・オフィスアワー:國崎(金曜16時〜18時)、井良沢(月曜12〜13時)、青井(随時。ただし事前にメールによる予約が望ましい。アドレスaoi@iwate-u.ac.jp) |