森林作業システム学

担当教官(所属、所在)
立川史郎 (農林環境科学科 森林科学講座、2号館3階310号室)

対象学生 科目の種別 開講学期 単位数
農林環境科学科
 森林科学講座
   森林管理技術学コース3年次
 森林科学講座
   総合森林学コース3年次
講座科目
選択
後期2単位

授業の目標
林業は複雑で多様な森林を対象とした生産行為であるため、他産業と比較して作業の効率化を阻む多くの制約要因を克服する必要がある。加えて今日では「持続可能な森林管理」の理念のもとで、森林環境に配慮した作業システムを構築することが求められている。本授業では、人と機械と路網の3要素から構成される今日の森林作業システムのあり方を考える上で必要な基礎事項、育林作業と伐出作業をシステムとして捉えた場合の現状と課題、さらに、多くの要因が複雑に影響する森林作業システムを分析する上で必要な数理的手法について理解を深める。

概要と計画
授業の前半では、森林作業を分析するために必要な基本事項について説明する。後半では育林作業システムおよび伐出作業システムについて、これらの基本事項を具体的に適用しながら、現状と問題点および今後のあり方について考える。さらに、森林作業システムを分析する上で必要な数理的手法(数量化T類、シミュレーション、線形計画法)について説明する。

第1回〜第2回 総論
第3回〜第4回 森林作業システムの生産性・コスト
第5回〜第6回 森林作業システムにおける労働環境の変化
第7回〜第8回 育林作業システム
第9回〜第11回 伐出作業システム
第12回〜第14回 森林作業システム分析のための数理的手法
第15回 期末試験 


     

教室外の学習
中間レポートを課すので、授業内容について良く復習しておくこと。

教科書、参考書
教科書は特に指定しない。随時、講義資料を配布する。参考書には以下のものがある(いずれも図書館に所蔵)。
参考書:「森林作業システム学」上飯坂 實・神崎康一編(文永堂出版)
    「森林生産のオペレーショナル・エフィシェンシー」神崎康一他訳(海青社)

授業の形式
配布資料に基づいて、パワーポイントを使用しながら講義を進める。

成績評価の方式
学期末のテスト(60点)、中間レポート(30点)および出席状況(10点)で評価し、60点以上を合格(優:80点以上、良:79〜70点、可:69〜60点)とする。60点に満たなかった人のうち、希望する人には再試を行なう。再試も60点以上を合格(可)とする。

履修に当たっての留意点
履修にあたっては、林業生産工学(2年次後期)、林業生産工学実習(3年次前期)および林道工学(3年次前期)を履修しておくことが望ましい。
オフィスアワー:木曜日昼休みの時間帯12:10〜13:00