■担当教官(所属、所在) |
比屋根 哲 (農林環境科学科 地域マネジメント学講座、2号館414室) |
■対象学生 | 科目の種別 | 開講学期 | 単位数 |
農林環境科学科 森林科学講座 森林管理技術学コース3年次 | 講座科目 選択 | 前期 | 2単位 |
農林環境科学科 地域マネジメント学講座年次指定無し | 講座外科目 選択 |
■授業の目標 |
森林施業計画は,木材の生産等を目的として数ヘクタールから数万ヘクタールに及ぶ大面積の森林のなかで,造林技術,保護技術,伐出技術等の林業技術を計画的に組み入れて森林を取り扱う技術体系であり,林業をめぐる自然的・社会的条件のもとでその内容が変化,発展してきた。本講義では,これまで木材生産を中心とした森林施業計画のあり方に関する理論および方法の歴史を踏まえて,現在求められている森林の多面的機能の発揮を前提とした持続可能な森林経営のあり方について考えるための知見の修得を目標とする。 |
■概要と計画 |
本講義では,はじめに森林に対する人間のはたらきかけとしての森林施業について,その技術的内容とわが国において森林施業が経営レベルでいかに展開してきたかを具体的な事例を交えながら概説する。 第1回 森林施業の概念 第2回〜3回 わが国における森林施業の展開 第4回 林業の特質と森林経営の目標 第5回〜6回 様々な森林作業法 第7回〜8回 森林の場所的・時間的規整の仕組 第9回〜10回 林業の収穫規整 第11回 森林施業体系の1つとしての照査法 第12回〜15回 野外授業と,まとめのセッション *12回〜15回に示した屋外授業(演習林見学等)は,当該年度の条件により授業時間を変更して適宜実施する。また,それ以外の講義内容および講義順序についても,教材の関係上変更することがある。 |
■教室外の学習 |
本講義では演習林等のフィールドに出て,当該森林の取り扱いについて議論する場を設けることがある。その際には,森林造成学等の森林科学の基礎的な知識を踏まえて討論に参加することになるので,事前にフィールドでの森林施業をイメージするのに必要な森林・林業に関する知識の習得を心がけること。 |
■教科書、参考書 |
テキスト:とくに指定しない。 参考書:井上由扶「森林経理学」(地球社),照査法(クヌッヘル著,山畑一善訳,都市文化社),木平勇吉編「森林計画学」(朝倉書店) 教材:配布プリントほか。 |
■授業の形式 |
スライド等を用いた通常の講義形式以外に,屋外で見学形式による授業も取り入れる。 |
■成績評価の方式 |
授業への参加度(簡単なコメントを付けて提出する出席カードにより評価):40点 レポートの内容:50点 フィールドでの活動状況など:10点 |
■履修に当たっての留意点 |
森林科学講座の学生は,森林調査・計画実習とあわせて履修することが望ましい。 |